クラッチ交換作業@ ニッサン クリッパー(GBD-U71T)

一日のお仕事が終わり秘密工場のシャッターを閉めていた時に

一本の電話が鳴り響きました。電話は長年お付き合いのあるお客さんからで

「今、奈良の方を走行しているのだけど何かクラッチがおかしい。

取り敢えず工場へ持って行っていいですか?」とのことでした。

店主は「レッカーサービスで運んできた方がいいのでは?」とお伝えしましたが

お客さん曰く「何とか乗っていけると思います」と言うのでしばらく待つことに・・・。

そして30分後に電話が鳴り「コチラへ来る途中、道を間違えて今OOOだけど

アクセルを踏んでも車が全然進まないようになったので少し冷やしてから乗っていきます」と

連絡が入りました(ーー;) この時点でかなりやばい雰囲気が漂ってきていたのですが

10分後くらいに再度お電話が掛かってきまして

「すいません。前にも後ろにも全く動かないようになりました」(+_+)

なので予想どおり結局こちらが救出に向かうハメに・・・。

大きな幹線道路の一車線を占拠した故障車に帰宅ラッシュで渋滞している皆さんの

怒り混じりの熱い視線を痛いほど浴びながら何とか工場まで運んできました。

お車はニッサンのクリッパーであります。

クラッチが全く切れませんので問答無用で修理していきましょう!

既に焼けたような「におい」が辺り一帯にプンプンしております。

ミッションを脱着!

「ゴミ」かなと思ったらクラッチフェーシングの残骸でした(゜゜)

フライホイールは意外と被害が軽く研磨でイケそうです。

カバーはディスクのリベットで削られており完全にアウチ!

クラッチディスクはフェーシングが剥がれてました(゜゜)

これぞ「限界突破!」というかこんなになるまで乗るって・・・。

脱着したMTミッション。

クラッチの粉だらけなミッションもある程度キレイキレイしてあげます。

フライホイール

ゴリゴリなパイロットベアリングも

新しいベアリングに打替えしました。

オイルが滲んできていた「クランクのリヤオイルシール」

後から交換するにはまたミッションを降ろさねばなりませんので

この機会に新しいシールに打ち替えておきます(^^)

旧品

新品

芯出しがきちんと出来たら組付けます。

ミッションをドッキング!

ペラシャフトも組み付けて

各部を調整。あとは走行テストをして気持ちよくミッションが入るのを確認したら

修理作業は完了でございます(^^ゞ

納車時にお客さんには「クラッチがココまでズルズルになるまで乗らないように!」

また「何かおかしいなと感じたら即連絡ください」と強くアドバイスしておきました。

クルマは確かに便利ですが「機械」である以上、定期的な点検&メンテナンスが

必要不可欠です。なので時折クルマが発するSOSを素早く察知し対処して常に

快適なカーライフを満喫してくださいませ(^^♪

 

クラッチ修理+α @ ダイハツ ハイゼットトラック(S200P)
ハイゼットのクラッチオーバーホールです。分解してみるとクラッチ板は限界ギリギリでした。またエンジンを始動するとすぐに止まってしまうので点検してみると水温センサーの特性ずれが原因でした。

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こちらでもいろいろとつぶやいております(^^;)

コメント

  1. 店主 より:

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    Xさま コメントありがとうございます。

    会社で使ってるクルマで 不特定多数の方が
    乗られているので やはり仕方がないことかと(笑)
    只、故障したらもっと早く連絡してきてほしいです(´д`)

  2. X より:

    SECRET: 0
    PASS:
    運転が下手なのか
    ただ距離数が多いのか
    それとも、さすがのスズキ品質なのか
    といったところでしょうか?