トヨタ カルディナ(AT211G)@カーエアコンの点検&故障修理②

みなさま お久しぶりでございます。

昨今の長雨で屋根も心も雨漏りしている店主でございます。

しかもあの雨の後にまた猛暑って( 一一)

最近、店主の愛車もエアコンが効かなくなってきており

マジで乗っていられない!(ーー;)

改めてカーエアコンの素晴らしさありがたさをしみじみと

日々痛感しております。

 

トヨタ カルディナ(AT211G) 7A-FE型エンジン AT 

トヨタ カルディナ AT211G

トヨタ カルディナ(E-AT211G)です。

さすがに街角でも見かけなくなりましたね。

エアコンの冷えが悪いとのことで入庫してきましたので

早速点検を始めます。

マニホールドゲージ 高圧が少し低い

マニホールドゲージを装着すると微妙に高圧側が低い。

どうもA/Cコンプレッサーの圧縮不良みたいです。

現在の吹き出し口の温度は22.8℃

全然冷えないわけではないのですが外気温が30℃以上になると途端に

冷えが悪くなる。

これじゃさすがに真夏は熱いです( 一一)

取り外したACコンプレッサー

コンプレッサーを脱着。

残っているコンプレサーオイルの量を点検

出てきたオイルは10ccほど

取り外したコンプレッサーの中に残っているオイルの量を調べると僅かにコレだけ(゜゜)

色々と協議の結果、今回はオーナーの予算の都合でリサイクル品のA/Cコンプレッサーを

使用して修理していくことに決定しました。

 

ということでエアコン修理の始まりです(^^;

ラジエター脱着中

ラジエターを脱着して

外したコンデンサー

コンデンサーを外します。

コンデンサーをバイスに固定

外したコンデンサーをバイスで挟んで

レシーバーのキャップを外したところ 中からドライヤを抜き出します

中のドライヤを抜き出します。

汚れたドライヤ

ドライヤは結構汚れておりました(゜゜) お陰でエアコンシステムに大敵な

湿気やごみ等をガードしてくれていると思うとほんと縁の下の力持ちです。

コンデンサーの内部を洗浄 コンデンサーの外部も洗浄

外したコンデンサー内部を洗浄剤にて出来るだけ洗います。

新品のドライヤ

新しいドライヤ。比べると汚れがよく分かります(゜゜)

ドライヤを組み込みます

洗浄したコンデンサーに新品のドライヤを組み込みます。

中古品のコンプレッサー

リサイクル品のA/Cコンプレッサーが到着。

コンプレッサーのオイルを抜く

このコンプレッサーもオイルを抜いて実際に注入するオイル量を決めます。

真空引き作業を開始

全部組付けたら冷却水を回しながら真空引き作業を開始。

マニホールドゲージ 真空状態

真空状態のまま、次の日の朝まで放置しておきました。

次の日まで真空状態で放置です。

翌日、真空状態を保っていたのでガスチャージをしていきます。

マニホールドゲージ 高圧が以上に上がってしまう

ところがガスチャージをしていくと低圧は良いのですが高圧が突然予想以上に

上がり続ける事態に(゜゜)

 

思わぬ事態に発展(゜゜)

電動ファンが停止している

とにかく原因を調べると電動ファンが動いておりませんでした( 一一)

こちらに入庫してきた時にオーナーには「電動ファンが少し弱い感じがしますね」と

言った店主の感じた通りの結末。嫌な予感ほど当たります( 一一)

ヒューズボックス

電動ファンのコネクター部に電圧が来ていないのでとりあえず

ヒューズを調べると・・・

熱で変形した40Aのヒューズ

40Aのヒューズが切れてしかも熱でトランスフォーマー状態。

ヒューズが切れた原因をテスターで点検中

「何故にこんな大容量のヒューズが切れるのか?」

とても大事なことなので電流計をセットして原因を調べます。

電流計のメーターは30Aを指している

電動ファンがONになるとすぐに30A→40Aを振り切りました。

サーキットテスターで点検

原因はファンモーター内部でのショート。最後は完全に焼き切れたようです( 一一)

ショートした電動ファンモーター

このままではエアコン修理がストップするのでオーナーに了承頂きまして

モーターを交換することに。

2度目のラジエター脱着作業

そして電動ファンを脱着するのに折角注入した冷却水をまた抜く羽目に・・・( 一一)

取り外した電動ファン

新品のファンモーター

新品のファンモーター。

新品の40Aのヒューズ

新品のヒューズ

新品のファンモーターに組み換え

組み替えて

ラジエターを組み付け

さっさとドッキング!

ヒューズボックス

ヒューズも差したら

マニホールドゲージを繋いだエンジンルーム

ブーンと

マニホールドゲージの高圧&低圧も安定

電動ファンが回りゲージの高圧側も安定しました。良かった(^^♪

吹き出し口の温度は8.4℃

どんどん吹き出し口の温度が下がっていきメチャ涼しくなりましたよ。

 

最終チェックの為にテスト走行へ

テスト走行中

全部組付けたら走行テストへレッツゴー!(^^)/

信号待ち

吹き出し口の温度7,5℃

真夏でもこれだけ冷えれば問題ないでしょう。

トヨタ カルディナ AT211G

ということでコレにて全ての任務が完了です(^^ゞ

汗を掻き掻き待ちわびるオーナーにも無事に納車させて頂きました。

しかし今年は電動ファンが突然逝ってしまう例が本当に多いです。

マジで勘弁してほしい( 一一)

これからもまだ残暑が厳しいかもしれませんが車内で熱中症にならぬように

ガンガンとカーエアコンで快適に冷やして頂きたいと思います。

それじゃ またな!(´▽`*)

 

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大阪の片隅に引き篭もりつつ ひっそりこっそり自動車やバイクの修理をしているものです。 現在のこと、これからのこと、過去に経験したことなど書き留めてゆきたい(^^;) で自動車の整備&修理の情報を発信中。

なんとなくnoteも不定期に更新しております。

コメント

  1. 郡馬U より:

    こんばんは!車ってDC12Vだからスゴイ電流流すんですね。って改めて思いました。
    40Aヒューズって、家のメインブレーカ並みですもの(少し意味が違うのは知ってます。)。
    店主さん、電気知識もさすがです!

    • hakkocars より:

      群馬Uさま こんにちは

      何気に40Aって大電流ですよね(笑)

      私も今まで何件か車両火災を見ておりますが

      「そりゃ燃えるよね」って思います。

      「オームの法則」くらいしか電気知識はありませんが

      見えない相手だけに原因をきちんと究明しないと

      あとで大変なことにもなりますので(^▽^;)

      店主