スバル レガシィ(BH5) @ カーエアコンの点検&故障修理

みなさま こんにちは(^^)

月日の経つのは早くて気が付けば今年もあと半年ほど。

あっという間でございます。しかも長引く梅雨と蒸し暑さの続く大阪で店主は

汗だくになりながら冷えないエアコンを修理したり効かないエアコンを点検&

メンテンナスしたりと日々勤しんでおります。

さぁ、これから夏本番ですぜ!(*´з`)

 

スバル レガシィツーリングワゴン BH5 EJ20型エンジン AT

スバル レガシィ BH5

「コンプレッサーの作動音はするのですがエアコンが冷えないので診てほしい」

とのことで入庫して来ましたのはスバル レガシィツーリングワゴン(BH5)であります。

マニホールドゲージ

点検の為にとりあえずマニホールドゲージを接続してエンジン始動。

オーナーが言うようにコンプレッサーからの「カチン!」という作動音はしましたが

ゲージ内のガス圧に変化がない。というかエアコンのガスが動いていない(゜゜)

ACコンプレッサー

(゜゜)!

コンプレッサー

コンプレッサーのダンパー切れ

すぐに原因が判りました。マグネットクラッチのダンパー部分の縁が切れており

マグネットクラッチ自体は作動しますがカラまわり状態なので実際には

コンプレッサーが働いておりませんでした。

これじゃさすがにエアコンは冷えません(一一”)

エンジンルーム

それとエアコンと全然関係ないのですが

バキューム配管割れ

何気にエンジンルームを見ていたらバキュームの配管&ホースが割れておりました。

これも要修理案件です。

オルタネーター脱着

マグネットクラッチだけでなくそれなりに年式も距離も経てるのでリビルトの

コンプレッサーAssyに交換することに決定(^^)

そうと決まれば邪魔するものを全て外していくのですが

取付けボルトの錆びつき

エアコンのコンプレッサーを固定しているマウントの右奥に霞んで見えるボルトが

中々にアクセス困難。

錆びついたボルト

おまけに激サビ&激固着でボルトを抜くのも困難(一一”)

機会があれば設計した人に作業させてやりたい。

コンプレッサー脱着

取り外したACコンプレッサー

何とか脱着に成功。

ACコンプレッサー 側面

コンプレッサー本体は容量も重量もあります。

古いコンプレッサーからオイル抜き出し

古いコンプレッサーオイルを抜きます。

汚れたコンプレッサーオイル

抜き出したオイルの量と各部のオイル量を考慮してから新しいコンプレッサーオイルを

補充します。

洗浄したパイプ

パイプの洗浄が済んだところで

Oリング&コアバルブ

各部のOリングとバルブも交換しておきます。

リビルトのコンプレッサーを組み付け

リビルトのコンプレッサーをドッキング!元のように組付けたら

真空引き作業を開始 マニホールドゲージのメーター 真空状態

時間を掛けてじっくりと真空引き作業。ここがポイント(^^)

割れたバキューム配管

取り出したバキューム配管

その間に粉々に砕けたバキューム配管一味を修理しておきます。

マニホールドゲージを接続したまま

真空引き作業後、ほぼ1昼夜寝かしてありましたが漏れは無さそうなので早速

ガスチャージしていきましょう。

ガスチャージをしているところ

エンジンを始動してどんどんガスチャージしていくのですがここで問題が発生!

何故か高圧側が上がってしまいガスが入らないとです(‘Д’)

 

原因は電動ファン?

回っていない電動ファン

電動ファンが動いていない。ココ最近このパターンが多過ぎ!

検証する為にとにかく慌てずに水温が上がるのを待ちます。

診断機にて水温チェック

結果、規定の水温で片側の電動ファンは回りましたのでとりあえずオーバーヒートには

なりませんがもう一つの電動ファンが動いてくれないとエアコンガスも入らないし勿論

エアコンが冷えません。ここから必然的にトラブルシュート開始です。

まずは簡単に考えて電動ファンに直で電圧をかけてみると・・・

「ブーン」と何事もなくクルクル回るじゃねぇか( 一一)

診断機にてACリレーが作動していないのが分かる

なので診断機で更に調べるとファンリレーNo2が動いていないことが判明!

リレーに直電

ということで簡単に考えて「リレーでしょ!」って感じで早速ファンリレーを点検。

カチカチして全く問題ねぇ・・・(+_+)

サーキットテスターにて点検中

嫌な予感しかしないがいくしかねぇ。

リレーの刺さるところの電圧を計測するとほぼ「0V」。

簡単に考えて「ヒューズじゃん!」と調べたら全く切れてねぇ・・・(一一”)

リレーボックスを分解

「単純に接触不良じゃね?」とリレーボックスを分解中。

リレーボックスも点検

リレーと配線の接触不良を疑って調べ倒しましたが全くもって問題ねぇ(一一”)

最終的にIG系統の断線でした

最終的にここまで調べてIG系統の断線が判明。

しかしメイン配線の太い束の中から選ばれし1本を探し出すことを早々に諦めた店主は

問題の無いところからブリッジしてサクッと配線を引き直ししました(*´з`)

診断機にてACリレーの作動を確認

結果、ファンリレーNo2 オン!

電動ファンが回った

ヒャッホー! 回ったぜ~!(^^♪

と ここでは簡単そうに書いてるけど本当はメチャ大変だったんだぜ~!

ガスチャージ開始

デジタルスケールとフロンガス

やっと規定量をガスチャージ出来ました。

マニホールドゲージ 安定したガス圧

ガス圧もいい感じです(*´з`)

 

最終チェックの為にテスト走行へ

テスト走行

それじゃ最終チェックにいきますか。

テスト走行②

温度計8.2℃

涼しい~!

温度計 7.6℃

これだけ冷えれば問題ないでしょう。

気持ちいい~。カーエアコン最高!ということで今回のご依頼はコレにて完了(^^ゞ

待ちわびるオーナーにも無事に納車させて頂きました。

これから夏本番になりますがその前に愛車のカーエアコンの点検&診断&修理&

メンテナンスをして頂いて暑い季節を乗り切って頂きたいと思います。

それじゃ~またな(*´з`)

 

カーエアコンの修理!@「点検」&「診断」&「判断」
大阪で車のエアコン修理をしているハッコーカーズです。カーエアコンが冷えない・効かない場合は早めに点検&診断&修理をして下さい。安易に「漏れ止め剤」等を入れると後で悲しい結末を迎えます

 

【 国内リビルトのParts Style 】[ A/Cコンプレッサー エアコンコンプレッサー ] スバル レガシィ BD5 BE5 BH5 [品番] 73111AC002
PartsStyleでは間違いない商品(パーツ)をお届けするため、ご注文前の適合確認を行なっています。 お車の「車台番号」「型式指定番号」「類別区分番号」を確認致します。車検証をご準備いただき弊社までご連絡下さい。 ◆注文前のお問合せ先 ・...

 

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ハッコーカーズ|note
大阪の片隅に引き篭もりつつ ひっそりこっそり自動車やバイクの修理をしているものです。 現在のこと、これからのこと、過去に経験したことなど書き留めてゆきたい(^^;) で自動車の整備&修理の情報を発信中。

なんとなくnoteも不定期に更新しております。

コメント

  1. 群馬U より:

    こんばんは!整備お疲れさまです!
    「機会があれば設計した人に作業させてやりたい。」⇒これねー、特にスバルですかね(笑)

    • hakkocars より:

      群馬Uさま ご無沙汰しております(^^)

      スバルだけではありませんが確かにスバルには

      そういうのが多いかも(笑)

      そもそも水平対向エンジン自体がめんどくさいですもんね。