みなさま お久しぶりでございます。
昨今の長雨で屋根も心も雨漏りしている店主でございます。
しかもあの雨の後にまた猛暑って( 一一)
最近、店主の愛車もエアコンが効かなくなってきており
マジで乗っていられない!(ーー;)
改めてカーエアコンの素晴らしさありがたさをしみじみと
日々痛感しております。

トヨタ カルディナ(E-AT211G)です。
さすがに街角でも見かけなくなりましたね。
エアコンの冷えが悪いとのことで入庫してきましたので
早速点検を始めます。

マニホールドゲージを装着すると微妙に高圧側が低い。
どうもA/Cコンプレッサーの圧縮不良みたいです。

全然冷えないわけではないのですが外気温が30℃以上になると途端に
冷えが悪くなる。
これじゃさすがに真夏は熱いです( 一一)

コンプレッサーを脱着。


取り外したコンプレッサーの中に残っているオイルの量を調べると僅かにコレだけ(゜゜)
色々と協議の結果、今回はオーナーの予算の都合でリサイクル品のA/Cコンプレッサーを
使用して修理していくことに決定しました。

ラジエターを脱着して

コンデンサーを外します。

外したコンデンサーをバイスで挟んで

中のドライヤを抜き出します。

ドライヤは結構汚れておりました(゜゜) お陰でエアコンシステムに大敵な
湿気やごみ等をガードしてくれていると思うとほんと縁の下の力持ちです。

外したコンデンサー内部を洗浄剤にて出来るだけ洗います。

新しいドライヤ。比べると汚れがよく分かります(゜゜)

洗浄したコンデンサーに新品のドライヤを組み込みます。

リサイクル品のA/Cコンプレッサーが到着。

このコンプレッサーもオイルを抜いて実際に注入するオイル量を決めます。

全部組付けたら冷却水を回しながら真空引き作業を開始。

真空状態のまま、次の日の朝まで放置しておきました。

翌日、真空状態を保っていたのでガスチャージをしていきます。

ところがガスチャージをしていくと低圧は良いのですが高圧が突然予想以上に
上がり続ける事態に(゜゜)

とにかく原因を調べると電動ファンが動いておりませんでした( 一一)
こちらに入庫してきた時にオーナーには「電動ファンが少し弱い感じがしますね」と
言った店主の感じた通りの結末。嫌な予感ほど当たります( 一一)

電動ファンのコネクター部に電圧が来ていないのでとりあえず
ヒューズを調べると・・・

40Aのヒューズが切れてしかも熱でトランスフォーマー状態。

「何故にこんな大容量のヒューズが切れるのか?」
とても大事なことなので電流計をセットして原因を調べます。

電動ファンがONになるとすぐに30A→40Aを振り切りました。

原因はファンモーター内部でのショート。最後は完全に焼き切れたようです( 一一)

このままではエアコン修理がストップするのでオーナーに了承頂きまして
モーターを交換することに。

そして電動ファンを脱着するのに折角注入した冷却水をまた抜く羽目に・・・( 一一)


新品のファンモーター。

新品のヒューズ

組み替えて

さっさとドッキング!

ヒューズも差したら

ブーンと

電動ファンが回りゲージの高圧側も安定しました。良かった(^^♪

どんどん吹き出し口の温度が下がっていきメチャ涼しくなりましたよ。

全部組付けたら走行テストへレッツゴー!(^^)/


真夏でもこれだけ冷えれば問題ないでしょう。

ということでコレにて全ての任務が完了です(^^ゞ
汗を掻き掻き待ちわびるオーナーにも無事に納車させて頂きました。
しかし今年は電動ファンが突然逝ってしまう例が本当に多いです。
マジで勘弁してほしい( 一一)
これからもまだ残暑が厳しいかもしれませんが車内で熱中症にならぬように
ガンガンとカーエアコンで快適に冷やして頂きたいと思います。
それじゃ またな!(´▽`*)
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こちらでもいろいろとつぶやいております(^^;)

なんとなくnoteも不定期に更新しております。


コメント
こんばんは!車ってDC12Vだからスゴイ電流流すんですね。って改めて思いました。
40Aヒューズって、家のメインブレーカ並みですもの(少し意味が違うのは知ってます。)。
店主さん、電気知識もさすがです!
群馬Uさま こんにちは
何気に40Aって大電流ですよね(笑)
私も今まで何件か車両火災を見ておりますが
「そりゃ燃えるよね」って思います。
「オームの法則」くらいしか電気知識はありませんが
見えない相手だけに原因をきちんと究明しないと
あとで大変なことにもなりますので(^▽^;)
店主