ダイハツ ハイゼット(S110P) @ エンジンオイル漏れ修理

ある日のこと

「オイル漏れが酷いので点検して貰えませんか?」とお話を頂きました(^^)

そして数日後、秘密工場へ入庫すべくオーナーが自走して来たのですが

悲しいことに近くの路上でストップしてしまい、そこから「SOS」(+_+)

2人して何とか店主のところまで持ってきました今回のお車は

img_4470.jpg

ダイハツ ハイゼットトラック(S110P)でございます。

こちら大阪王国では珍しい4WDであります。

オーナーは「最西端」であろうところからココ大阪まで

転勤の為にこの軽トラ(漢のエアコンレス車)を自走で持ってきたみたいです。

とにもかくにもエンジンが始動出来ないんじゃ話が進みません。

とにかく点検していきましょう(^o^)丿

img_4472.jpg

点火系をチェック!

img_4474.jpg
img_4475.jpg

プラグは全て「まっ黒!」(゜゜) 完全にカブっておりました。

img_4476.jpg

エンジンの圧縮を測ってみます。

img_4489.jpg

No.3

img_4491.jpg

No.2

img_4493.jpg

No1と全気筒とも圧縮が揃っており良好みたい。

img_4495.jpg

清掃してから組付けたらエンジン始動!エンジンは掛かったものの頗る調子が悪く

メチャメチャガソリン臭くて目が痛えっす(>_<)

なので排気ガスを測定してみると

img_4501.jpg

当然ながらぶっちぎりの数値をマーク(゜゜)

img_4496.jpg

最近では少なくなったキャブレター車。

img_4499.jpg

点検するとキャブの内部がかなり汚れていたので化学のチカラでキレイにしてみます。

ミクスチャーの通路も通し、ニードルの汚れもキレイにしたら

あらためてキャブ調整をしていい感じのところを探ります(^^)

img_4507.jpg

img_4518.jpg

だいぶ安定してきました!(^^♪

img_4522.jpg

そして左リヤブレーキから

img_4524.jpg
img_4536.jpg
img_4526.jpg

ブーツをめくったら銀色の液体がぁぁぁ(゜゜)

img_4562.jpg

バックプレートの塗装も漏れたフルードのおかげですっかり剥がれてしまってます。

img_4565.jpg

分解中!

img_4564.jpg

虫喰いというか「ガタガタ」の「ボコボコ」で再使用不可でした。

img_4583.jpg
img_4587.jpg

ピストンも同じくアウチ!(ーー;) ブレーキは効かないと危ないのでオーナーと

協議の結果、修理することに・・・

img_4601.jpg

新しいホイールシリンダー

img_4602.jpg

ライニングも新しくしたらリヤブレーキが完成!(^^)

そして本命のエンジンオイル漏れを点検します。

img_4532.jpg

プロペラシャフトまで漏れたエンジンオイルでベタベタ。

img_4529.jpg
img_4530.jpg
img_4531.jpg

エンジンを暫くかけているとポタポタ ポタと漏れてきて

エンジンを止めるとかなりボタ ボタ ボタッと漏れてきましたよ(゜゜)

img_4543.jpg

img_4544.jpg

分解中!

サビ色のサーモスタット!これだけみても今までのメンテナンス状態が判ります(゜゜)

img_4546.jpg

ブラックジャックによろしくなタイミングケース。

img_4547.jpg

先人の苦労の跡が偲ばれます(ーー;)

img_4549.jpg

タイミングベルトがこんちくは!

img_4556.jpg

タイミングベルト外したら

img_4554.jpg

カムシールからオイルが漏れ放題でしたよ(ーー;)

img_4557.jpg

クランク側は大丈夫みたいです。

タイミングベルト関係

草臥れたウォーターポンプ

img_4568.jpg

ウォーターポンプの取り付け面はきれいに研磨しておきます。

中々抜けなかったカムシール(ーー;)


img_4571.jpg

新しいカムシールを打ち込みます。

img_4573.jpg

古いクランクシールも抜き取ってキレイに洗浄します。

img_4572.jpg

こちらも新しいクランクシールを打ち込みます。

こんがりガン黒なサーモスタット

img_4575.jpg

エンジンの中の水路もこんな色なのでしょうね(ーー;)

img_4589.jpg

タイミングベルトを張りました。

img_4592.jpg
img_4593.jpg

カチカチだったウォーターポンプ後ろのバイパスホースも交換。

img_4594.jpg

新しいサーモスタットに交換したら

img_4595.jpg

完成!(^^)

img_4604.jpg

ブレーキフルードも抜き替え!

img_4603.jpg

img_4595.jpg

エンジンを始動してオイル漏れが無いのを確認出来たら

img_4607.jpg

「ビュィーン」とテスト走行!

img_4609.jpg

帰ってきたら排気ガスを再計測!

img_4611.jpg

img_4612.jpg

かなり安定しましたよ(^^)

img_4613.jpg

そしてピットにて最終チェック。

オイル漏れも無いのでエンジンを切ってしばらく放置していたら・・・

img_4614.jpg

ええ~!(゜゜)

img_4657.jpg

マジか~!(゜゜) なんと微かにオイルが滲んできておりました。

しかし泣きごとを言っても物事は何も進まないので原因を追求すべく

再度タイミングベルト関係を分解します。

img_4660.jpg
img_4663.jpg

そしてオイル漏れの原因を発見!

img_4661.jpg

シリンダーヘッドのメクラ蓋から漏れてきてるじゃない(゜゜)

しかもこのメクラ蓋、基本的には「カムホルダー」を外さないとダメなんですが・・・。

そこでオーナーと協議の結果、何とか「最小限の修理で」ということで

img_4665.jpg

チカラ技で抜くことに。

img_4667.jpg

なんとか抜けましたよ!

img_4668.jpg

キレイに脱脂して

img_4669.jpg

img_4672.jpg

新品のメクラ蓋に液体ガスケットを塗布して打ち込みます。

img_4676.jpg
img_4675.jpg

あとは元に戻して一日置いといてから

img_4677.jpg

三度目のテスト走行へ。

img_4608.jpg

工場へ戻ってきてピットにてオイル漏れがないのを確認!それからも暫くは

他の仕事の合間に何度も何度も見てはオイル漏れがないのを確認しました。

img_4613.jpg

そして数日が経ってから最終の確認をすると

img_4659.jpg

なんと!またもやオイルが滲んできたじゃない _| ̄|○

やっぱりカムホルダーを外して修理するべきだった。悔しいので店主は更にオイル漏れを

追求しようと思いましたが大人の事情によりここで「ドクターストップ」。

img_4610.jpg

ということで最終的に完治出来ぬままオーナーの元へ帰還することになった

ハイゼットトラックさま。哀しいかな久々に情けなくとても悔いの残る修理に

なってしまいました。

 

ダイハツ ハイゼットカーゴ(S320V) @ 漏れ点検&修理作業
ハイゼットカーゴのエンジンオイル漏れ修理および4WDの故障修理です。オイル漏れは定番のオイルクーラーからで4WDは2WDから切り替わらないとのことで診断してみましたのでご覧下さい。

 

自動車の「車検・点検・メンテナンス・整備・修理」等に関する

ご依頼はお問い合わせフォームよりお願い致します<(_ _)>

 

 

https://twitter.com/hakkocars

こちらでもいろいろとつぶやいておりまする(^^;)

コメント