「夏が過ぎ~♪ 夢あざみ~♪」
ということで豪雨と雷が過ぎ去ったあとあんなにも熱かった大阪も
心なしか涼しくなってきてるみたいで季節はゆっくりと「秋」に向かっているような
気配でございます。そんな折りに一台の車が店主のところに飛び込んできました。
車は スズキ ワゴンR(CT51S)でございます。
若いオーナーは大汗を掻きながらの登場。曰く
「これからもっともっと乗りたい。でもエアコンが冷えないと我慢できません」
とのことでワゴンRのエアコンを修理することに決定!
それじゃ 今回もいくべ~(^o^)丿
現在の走行距離は約13万km。これからですね(^^)
なんとなく高圧側のチャージバルブからのガス漏れを発見(゜゜)
スローリークの為、コアバルブを交換。中のOリングが変形してました。
真空引きした後 、規定量をガスチャージして点検&診断。
予想どおりコンプレッサーがダメみたいです(ーー;)
早速ACコンプレッサーを脱着。
見た感じコンプレッサー内に金属粉は見当たりません。
外したコンプから出てきたコンプレッサーオイル(゜゜)
こんな量じゃ何時コンプレッサーが焼きついてもおかしくないです。
コンデンサーを脱着。今回コンデンサーは再使用しますので配管内に洗浄剤を
注入してコンデンサー内部を出来るだけ洗浄します。
中からは汚れたオイルが出てきました(゜゜)
そしてリキッドタンクも必ず交換します。
リキッドタンクを外したら
Oリング関係は全部交換してリキタンを組付け。
洗浄したコンデンサーを再利用しますので少しでも冷却効率を上げる為に
ラジエターとの隙間を埋めておきます(^^)
オーナーから差し入れのコンプレッサーを組み付け!
そしてエアコンホースもコンデンサーも組み付けしたら
再度 時間を掛けて真空引きを開始。その後しばらくは放置プレイ。
とりあえず漏れも無さそうなのでガスチャージしていきます。
ここで問題発生!(゜゜) いい感じで圧力が上がっていたのですが高圧側が一定の
圧力から上がらず。当然エアコンも冷えません。今回エキパンは交換しないで済むかな?と
考えておりましたがやっぱりダメでした(+_+)
そうと決まればバンバン、ババンと分解していくぜ!
パイプを切り離したらクーリングボックスを脱着!
ケースを分解したらエバポレーターがこんちくは。
オーナー自らケースから見えてる部分を歯ブラシか何かで堆積したホコリを
コスリ落としたみたいですが、このきちゃないホコリを通った風が顔や体に(ーー;)
エキパンのところも緑青が吹いておりました。
新品のエバポレーター&エキパン
ケースは洗浄して再利用します。
あまり気にはされてませんが重要な役割を受け持つサーミスタは同時交換しておきます。
ケースをキレイに洗浄したら組み付けていきます。
元のように戻したら三度目の真空引き作業を開始(ーー;)
一日置いておきましたが漏れもなさそうなのでガスチャージしていきましょう。
今度はちゃんと高圧側の圧力が上がってエアコンも順調に冷えていきます(^^)
冷えも良好なので低圧側のパイプからも水滴がボトボト落ちてきます。
カーエアコンの冷え具合の一つの見方ですね。
20年近く前の軽自動車でコレだけ冷えればいいんじゃね(^^♪
それじゃ お外でテストするべし!この日の外気温は35℃を超えておりました。
気が遠くなるくらい激アツですがエアコンの冷え具合を試すにはもってこいです。
ところがアレだけ冷えていたのに突然18℃~20℃から急に冷えなくなり
工場に戻り 再度点検中!
ガス圧は無問題。 冷えない原因は
スポンジが朽ちて思いっきり外気を吸ってましたよ(+_+)
スポンジを新たに貼りました。
外気を抑えるスポンジもヘタってる感じがします(+_+)
新しくスポンジを貼ってから外気を出来るだけシャットアウトすると
ずいぶん冷えるようになってきました。
ワゴンRに設置されている温度計でも9.5℃をマーク!
走行すると更に冷えるのを確認。この熱さでこれだけ冷えればいいでしょう。
ということでコレにて全ての作業が完了!(^^ゞ
大汗かきながらこのワゴンRを引き取りにきた若きオーナーも
「エアコンってこんなに冷えるんですね」って感動しておりました。
家庭用エアコンもカーエアコンも冷えてナンボのもんです。
「飛べない豚は 只の豚」「冷えないエアコンは只のストレス」。
それじゃ またな~(^o^)丿
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こちらでもいろいろとつぶやいておりまする(^^;)
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