ある日のこと
その日は朝からいろんなことがあり
やることなすこと全てが上手くいかず、げんなりしておりました(ーー;)
それでも何とか本日の仕事を終えて帰ろうとした時、
一本の電話がりりりりり~ん!(゜゜)
今日の「流れ」から考えるととても嫌な予感がしましたが
とりあえず受話器をとると
「Hi!Mr.OOO, How are You!」からはじまる異国の人によるとても早口な英語での
問い合わせでした。わからないままとにかく聞いてると
どうも遥か昔に海外の掲示板に貼り付けた「中古車」について詳細を聞きたいらしい(^^;)
しかし
「そんな何年も前のクルマなんかあるかい!おととい来やがれ!」
と流暢な英語で言いたかったのですが逆に
「Can you speak English?」と問われ、
「Ican not speak English」と答えたら
「HAhahahaha! thank you Bye!」と電話を「ガチャッ」と切られましたよ!
(+_+)
異国の人による「一方的な通話」でなんか悔しい思いをさせられた店主は
失意のまま帰宅しようとしたその瞬間、またもや「りりりりり~ん」と
電話がなりました。しかし今日はほんとにツイてないので
放置プレイだなとも考えましたが気を取り直して電話に出るとお客さんでした(^^;)
話を聞くと
「エンジンが急にかからんようになった。早く助けに来て」とSOSでした。
しかしそのクルマ、実は3日前にこちらで車検をして納車したクルマだったのです(゜゜)
こりゃアカンと思い、すぐにいろいろと用意して救援に向かったのですが何故か
さっきまで晴れていた空が故障の現場につく頃には「ドス黒く」なっていき
お約束のように大雨が降ってきました。
カミナリもゴロピカするしお客さんのクルマは見当たらないし。
日も暮れて暗くなっていくしでほんとにツイてません((+_+))
それでも大雨の中をウロウロしていているとやっと路肩で止まっているお客さんのクルマを
発見!(゜゜) しかしこれが道が細い上に一方通行。おまけに人通りの多い商店街のすぐ傍と
いうステキなシチュエーション!その場所にたどり着くまでにもいろいろなドラマがあり
本当に大変でした(>_<) お客さん曰く、
「配達するのに2、3分止めて行こうとしたら急にエンジンが始動出来なくなった」
とのこと。それまでは何も問題なく走れていたそうです。
土砂降りの大雨の中、ビシャビシャに濡れながら現地で点検をしますが
後ろから来るクルマたちに「ブーブー」クラクションを鳴らされ(ToT)
ココじゃ全くラチがあかないので牽引で店主の工場まで引っ張ることに・・・。
そしてビシャビシャに濡れて工場まで引っ張ってきた途端にあの土砂降りの大雨が
「無情」にも止みました(ToT)
お客さんには代車に乗って帰ってもらい、疲れ果てた店主はその日はギブして帰宅。
次の日から本格的に「トラブルシュート」を開始します。
今回のマシーンはコチラ!
「お仕事の友」ダイハツ ハイゼットトラック(S200P)であります。
まずは現象を確認!セルは回りますがエンジンは掛かりません。
診断機でトラブルコードを呼び出しますが無問題。
点火系を調べますがこれも「無問題」。というわけで燃料系に絞ります。
まず「キーON」でフューエルポンプの音を聞きますが全くモーター音がしません。
ポンプリレーと電圧をチェック!がこれも無問題。
ポンプのところの電圧を測定!が無問題ですので「フューエルポンプ」本体の故障と診断!
なのでオーナーに診断結果を伝えて作業の了承を得まして作業開始です。
燃料タンク
コレを降ろさないと始まりません。
真ん中にあるのがフューエルポンプAssyであります。
ポンプを抜き出します。
タンクの中は「サビ」もなくキレイでしたよ(^^)
これがフューエルポンプAssy。
ポンプ、フィルター、センダーゲージが一体になっております。
こちらが新品。
「昇天された」ポンプはメチャ黄ばんでました。
新品のポンプを組付けて
燃料タンクを取り付けたら完成です(*´з`)
リフトを降ろしてからキーONしてみるとフューエルポンプのモーター音も聞こえてくる
ようになり何事もなかったようにエンジンは軽やかに始動しました(^^♪
走行テストをしてピットにて最終チェックしても無問題でしたので
お客さんにも無事に納車させて頂きました(^^)
今回、車検後に故障が発生した訳ですが車検整備中及び検査場までの道程でも
全く兆候がなかったのでやられましたよ(ーー;)
走行距離も10万kmちょうど位でした。
「車検を受けたばっかりなのに・・・」「車検したところなのに・・・」と
呪文のように何度も何度もお客さんには言われましたが
「さすがに車検で燃料タンクの中までは見れません」って言ってあげました(`´)
それと
「絶対にガス欠にしない。出来れば燃料は半分減ったら給油するようにしたほうがいいです
よ」ともお伝えしました。
しかし、
いつも いつも 本当に何でもかんでも「車検」のせいにされては困ります。
外観上は目視でも見れますが内部がどんな状態かは分解しない限り見れません。
また今回のように「電気」関係なんかも「家電」と一緒で何の兆候もなく突然逝ったりしますので
ほんとに「予測不可能」に近いです。
クルマは「消耗品」のカタマリであり機械の「集合体」ですから使用状態によっても
メンテナンス方法によっても良くも悪くも変化していくもんなんですから
(^^;)

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