ある日のこと、ホンダ ストリーム(RN1)の修理を依頼されました。
依頼内容は「パワステの故障」みたいでパワステのフルードが漏れてそれが原因で
異音がするみたいらしく、とりあえずオーナーからリビルトのパワステポンプを差し入れして
頂きまして修理作業の開始でございます(^o^)丿
パワステポンプのお尻の方から漏れてきております。
ほかに漏れているところがないか?
点検しましたがコレといって漏れているところはなさげでした。
パワステポンプを脱着。
新しいポンプを組む前に必ずきちゃないフルードは出来るだけ排出しましょう!(^^;)
これが持ち込まれたリビルトのパワステポンプ。
このままでは使えませんのでプーリー等を組み替えてから
ドッキングして後はベルトを張りましてフルードを入れてエア抜きしたら
完了です!思ったよりは作業性は悪くなかったです(^^;)
それでは次に思った以上に「作業性が悪い」方を紹介してみましょう。
クルマはいすゞ エルフでございます。
オーナーから「急にハンドルが重くなって乗ってられない」とご連絡を頂きました。
現場に着いて確認すると思った通り全くパワステが効いておりません(>_<)
なので ハンドルは「鬼」のように重く、工場に帰って来た時には筋トレしたみたいに
両腕が「パンパン」になっておりました。
これはお客さんのお仕事にも影響大なので早速 原因を探求します!
そして原因を発見!(゜゜)
パワステのタンクが割れてフルードがジャジャ漏れでしたよ(ーー;)
実は3年ほど前にもポンプ本体から漏れて一度ポンプ自体を交換しているのですが・・・
右フロントフェンダーの所にも漏れたフルードがめちゃ垂れてきていたのに・・・。
運転手さんがもう少し早く気づいて連絡してくれていたらポンプは助かっただろうに。
残念ながら「カラ打ち」のまま走行を続けたのでポンプも完全に逝っておりました。
ということでパワステのタンク&ポンプを交換します。
タンクをはずして
新しいタンクとホースを組付けます。
思った以上にやりにくいポンプを脱着します
アノ手コノ手を使い無事に抜けました。
抜いたポンプです。ベルト駆動ではなくて「ギヤ」で駆動されます。
しかもこのポンプ、小さいのに結構「重い!」(゜゜)
リビルトのポンプ。
このままでは使えませんのでギヤ等を組替えしまして準備が整いましたら
ドッキング!
あとはフルードを入れてエア抜きすれば完了です(^^)
エンジンをかけてステアリングを切ると重かったハンドルがウソのように軽くなりました。
「素晴らしい!」嬉しくてちょいと叫んでしまいましたよ(^^;)
昨今では軽自動車でさえも「パワーステアリング」が当たり前になってますが
パワステって改めて考えたらありがたいことです。
もしパワステが未だにこの世になかったら老若男女ことごとく腕がパンパンの筋トレ
状態になりながらクルマに乗っていることでしょう(^^)
話は変わりますが最近、パワステの故障が多いです。特に今回のように「フルード漏れ」が
原因でポンプがご臨終になるパターンがほとんどです。
そこまでいくのに必ず「異音」がする筈なので気が付いてパワステフルードを足せば
一応ポンプは助かって無駄な出費も抑えられるはずなんですけどね。
あと街中でパワステポンプから「ガラガラーーー」と異音を鳴らしながら走っている車にも
結構遭遇します。その度に店主は「こんな大きな音、気が付かないのかな ご愁傷さま」と
思ってしまう。大きなお世話ではありますが(ーー;)
いつもクルマのいろんな音や匂いがメチャメチャ気になってしまう
詰まるところやっぱり店主は「職業病」なんですかね(^^;)
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