今回はカーエアコンの修理作業でございます。
何かしらの理由で他店での修理を断られたらしく流れ流れて秘密工場へ
入庫してきましたのはトヨタ ランドクルーザー プラド(KZJ71)であります。
とにかくエアコン修理は「冷えない原因」を探すことが一番大事!
なのでガス圧を点検しますがココでコンプレッサーが回っていないことに
すぐに気がつきました(゜゜)
調べるとコンプレッサー本体に電源が来ておりません。そこで一番に思いつくのは
そう、ヒューズが切れていないか?(゜゜)
はい ビンゴ!(゜゜) 気持ちよくブチ切れておりましたよ。
コレでヒューズを交換したら全てが解決!とは残念ながらなりません。
ここからが自動車修理の肝心なところです。
ただ単に「切れたヒューズを交換すればいいじゃん!」ではなく
「なぜヒューズが切れたのか?」を追求しなければまた同じようにヒューズが
切れたり最悪の場合、車両火災にもなりかねません(ーー;)
そして決して規定のヒューズより「容量の大きいヒューズ」を入れないでください!
「15A」ならば「15A」、そこに「20A」や「30A」をいれてはダメです。
絶対ですぜ!(`´)
まずはコンプレッサーにどれだけの「電流」が流れているのかを測定します。
エアコンをONにするとすぐに「15A」ほど流れており
すでにやばい状態でした(゜゜)
しばらくするといきなり「25A」を超えていきました(゜゜)
これではいくら指定のヒューズ15Aを入れても切れてしまいます。
根本の原因はマグネットクラッチのショートでした。
早速オーナーにエアコン修理が「可能」だということを連絡して
了承して頂いたので修理作業をば開始します。
配管を外します。
外した配管には簡易的にメクラ蓋しておきます。
外れたコンプレッサー。マグネットクラッチだけを交換するのもアリですが長い間
同じように酷使されたコンプレッサー本体もお疲れなのでリビルト品でいきます。
少し分解して調べてみましたが「鉄粉」が回っていないようで安心しました。
古いコンプレッサーの中にあるオイルを出来るだけ抜き取ります。
バルブコアも交換
リビルトのコンプレッサーのアッパーカバーの形状が少し違うので
古いコンプレッサーのアッパーカバーは洗浄して組み替えます。
準備OK!(^^♪
ホースを組付ければ完了(^^♪
リキッドタンク
脱着します。
Oリング
在庫があって良かった新品のリキッドタンク。
合体!(^^♪
あとは時間をかけて真空引きをしていきます。
このままの状態で半日ほど放置しておきます。
時間が経っても漏れがないようなのでガスチャージしていきましょう。
いい感じでガス圧が上がっていきます(^^♪
アイドリングでも充分涼しい!
冷えてる証拠に配管も水滴がいっぱいです。
それじゃテスト走行へいくべ~!(^o^)丿
寒ひ~((+_+)) 走行時は「3℃」を更に割ってセーフティが入ります。
コレだけ冷えりゃ真夏が来ても大丈夫ですね( ̄▽ ̄)
ランクルもショートボディはいい感じ!
これにて一件落着と思いきや・・・
何気にエンジンルームを見てたら
クラッチフルードが汚れているのに気が付いてしまった・・・。
しかも量も少ないし
(゜゜)!
タンク内のフルードが「ヘドロ化」しておりましたよ(゜゜)
クラッチレリーズからの漏れも確認しましたのでオーナーに報告!
「まだまだ乗りたいので修理してください」とのことなので
外したレリーズ。オーバーホールしてもいいんですが距離も距離なんで
新品部品のある内に今回はホースと同時にレリーズ交換でいきます。
組付けてエア抜きしたら完成!(^^♪
コレにて全ての作業が完了!(^^ゞ
待ちわびるオーナーにも無事に納車させていただきました。
旧車を維持するのは経済的にも時間的にも大変でしょうが
縁があってオーナーの元へ嫁いできたのですから(笑)
出来る限り面倒を見てあげて欲しいと思います。
ということで今回はココまで!
それじゃ またな~(^o^)丿
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こちらでもいろいろとつぶやいておりまする(^^;)
なんとなくnoteも不定期に更新しております。
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