コペン物語(破)@ ダイハツ コペン(L880K)

今回は前回からの続きでございます。

やっとの思いでコペンのリビルトエンジンとミッションをドッキング!(^^)

エンジン&MT

メクラカバー

以前にガムテープでメクラ蓋されていたところも本来はこういう感じになります。

あとは古いエンジンから補機関係をコンバートしていきましょう。

古いエンジン

古いエンジンを作業し易いようにスタンドに固定しておきます。

排気側ボルト

お約束のように排気側のボルト&ナットは焼けてサビて原型が無いです (+_+)

早速、排気関係を分解していきますが

排気側

よく見ると触媒とタービンを繋いでいる太いスタッドボルト&ナットが

一本見当たりません(゜゜)

排気ハウジング

触媒を外してみるとボルトが折れ込んでおり、折れたボルトを抜くのに

センターに穴を開けた感じですが結局抜けずにそのまま放置プレイした模様。

長い年月に渡って高温で焼かれサビついて噛み付いたものを緩めるには

ナカナカ厳しいもんがあります(ーー;)

タービン

外したタービン

EXマニ

EXマニは再使用しますが焼けたスタッドボルトは交換しておきます。

スタットボルトを抜く

焼けたスタッドボルトを全部抜いたら

新しいスタッドボルトを挿入します

新しいスタッドボルトを挿入します。

レベルゲージパイプ

オイルレベルゲージが入るパイプ。

液体パッキンが塗ってありました

Oリングがぺちゃんこなのに液体ガスケットを塗って組んでありました。

Oリングは必ず交換しましょう、必ず!(`´)

EXマニのスタッドボルトが無い

よく見りゃEXマニのスタッドボルトが一本だけ行方不明じゃん(゜゜)

入っていたボルト

代わりにこのボルトが入れられておりました(ーー;)

EXマニ

EXマニの取り付け面はきれいにするのがお約束!

新品のガスケット

それぞれ新品のガスケットを装着。

リビルトタービン

リビルトタービン

オーナーから差し入れのリビルトタービン。

タービンを装着

早速そのタービンを装着しました。

オイルパイプを組み付け

タービンに新しいオイルパイプを組付け。

オイル交換のスパンが長いとパイプが詰まりタービンを壊しますのでご注意下さい。

触媒組み付け

触媒もドッキング!

遮熱板

遮熱板を組んだらとりあえずこのまま置いておきましょう。

次に水まわりを組んでいきます。

水ホース関係

水ホース関係は以前に交換されているみたいですのでそのまま再使用します。

ハウジング

取り付け面はキレイに研磨するのがお約束(^^)

新品のサーモスタット

新品のサーモスタット

スロットルバルブ前面

スロットルバルブ

バタフライ

きちゃない(>_<)

バタフライ洗浄

かなり汚れているので洗浄しておきます。

ISC

ISCバルブも分解!

新品のガスケット

洗浄後のISC

洗浄したらガスケットは必ず交換するべし!(`´)

インマニ

インマニ&サージタンク

インマニ洗浄中

強力洗浄中!インマニの中も洗浄しておきます。こちらも結構汚れてますよ!

取り外したプラグ

新しいプラグ

スパークプラグも交換。

IGコイル

プラグを組付けてからIGコイルを組付けてみると・・・・・

穴の位置が違う

ありゃ?取り付けの穴が全然合わねー(゜゜)

これじゃIGコイルの組付けが出来ません。

とにもかくにも じっとしてても何も解決しないのでいろいろと調べた結果、

あることが判ったのです。

エンジンのヘッドカバー

(リビルトエンジン)

旧エンジン

(旧エンジン)

上の画像のリビルトエンジンは「前期型」、下の画像の古いエンジンは

「後期型」ということが判明!(゜゜) ということは

このコペンさまは「前期型」なのですが、過去に何があったかは知りませんが

諸事情により「後期型」のエンジンが搭載されていたみたいで・・・・・。

リビルト会社は年式等を調べてちゃんと「前期型」のリビルトエンジンを送ってきており

結果、「後期型」エンジンのIGコイルを「前期型」のエンジンに取り付けようとしても

同じように見えてもヘッドカバーの形状が違っており、IGコイルの取り付け位置も違う。

なのでこのままでは取り付けることが出来ないって ああ、ややこしい~!(+_+)

なのでパーツリストを見ていたら どうもそれらしき「対策部品」を発見!

早速ダイハツに調べてもらったらやはりIGコイルを取り付けるための

金属製のプレートがあるらしい!(^^)

メーカーにしか在庫がないので取り寄せに またもや数日を要するので

フューエルインジェクター

やれるとこを先に片付けていきましょう。これはフューエルインジェクターとその一味。

カムセンサー

カムセンサー。コテコテです(゜゜)

前のエンジンのオイルのメンテナンス具合がよく分かります。

インジェクター洗浄

フューエルパイプ、インジェクターも出来るだけ洗浄します(^^)

インジェクター

ガスケット&Oリングは全交換。

インジェクター組み付け

インジェクター&デリバリーパイプも組付け。

フューエルホース

カチカチに硬化したフューエルホースも交換。

キレイになったインマニ

洗浄してキレイになったインマニ&サージタンク

インマニのガスケットを装着

インマニ装着

新しいガスケットを装着したらインマニをセット!

だいぶ組みあがってきましたよ!(^^)

バイパスホース

割れたホース

サクサクに割れております。

バキューム&エアバイパスホース関係もほとんどが硬化して「パリンパリン」。

エンジンを降ろして作業がし易い状態なので全交換しておくのが吉。

そうこうしているうちに例の「金属プレート」がやってきましたよ!(^^)

おかげでバッチリ!固定出来ました(^^♪

ところが更なる問題が発生!(゜゜)

タービンとインマニを繋ぐ金属パイプがあるのですがこれが角度も違うし

しかも短くて合わねー(+_+)

おまけにタービンにいくホースが只の筒状態(゜゜)

確かこのホースの中には「オリフィス」が入ってるハズなのに・・・

金属パイプ

これが問題の金属パイプ。

折れたパイプ

取り付けのステーは割れてるし、パイプはメチャへしゃがってるんすけど(ーー;)

仕方がないのでダイハツにこの金属パイプを注文。ところがダイハツからきた返事は

「残念ながらこのパイプ、製造廃止です」(゜゜)ガーン

しかも「在庫も輸出分も調べましたがどこにもナッシング!」(゜゜)ガガーーーン

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さぁ~気を取り直していくべ!(^o^)丿

リビルトACコンプレッサー

ACコンプレッサーもリビルトで対応。

フルードタンク&ホース

パワステ関係も洗浄してからポンプ&ホース交換。

オルタネーターもリビルトで対応します。

エンジン前面

ほとんどのコンバートが完了しました( ̄▽ ̄)

ロアブーツ&エンドブーツ

ロアアーム&タイロッドエンドのブーツも交換しておきます。

ブーツ脱着

きちゃないグリスはキレイにしましょう。

グリスアップ

キレイにしたら新しいグリスをばたっぷりと奢ってやりましょう。

新品のブーツを装着

そして新品のブーツを装着!(^^)

バイパスホース

そうこうしている間に例のホースが到着!

オリフィス入り

緑の丸で囲ってある部分に「オリフィス」が入っております。

旧パイプ

無情にも「製造廃止」と言われた例の金属パイプ。

「無いものは作るしかねぇ!」ということで現物合わせで作ってみました。

作製したパイプ

自画自賛ではありますがいい感じになったと思います。

バキュームホース

「カチカチ山」なバイパスホース&バキュームホースも交換。これが結構めんどくさい(ーー;)

各ホース交換

完成したエンジン

今回もかなり時間が掛かりましたがとうとうドッキングの時がきましたよ!( ̄▽ ̄)

完成したエンジンを積み込む

慎重に積み込んでいき

エンジンを積み込みます

遂に合体!(^^♪ ココまできたらひと安心。でもこれで終わりじゃありません。

やっとエンジンが収まった

各部の組付け&調整作業が待ってるのであります。

サビて潰れたボルト

マフラーのフロントパイプを止めてるボルト。無理にねじ込んだみたいで潰れておりました。

ほんとに勘弁してください(ーー;)

新品のボルト

ボルトは新品に交換。でもって相手側のネジも当然のごとく潰れているので修正作業。

分かってりゃエンジンを降ろしてる時に作業していれば楽だったのに(>_<)

アンダーブレース取付

とりあえず下まわりは全部組付けました。

エンジン配線組み付け

各部の配線&配管を済ませたら

ACホース組み付け

エアコンのホースも合体。

下まわり

冷却水注入してエンジン始動

ココまで来たら後はエンジンオイルにパワステフルード、MTオイルを注入したり冷却水を注入してエンジン始動!

当然ですが、エンジン音が最初の時よりもめちゃ静かになりましたよ(^^♪

テスターによるデーターストリーム

オーバーヒートもすることなく水温は安定しております。

エンジンをば回して問題がなければ

Fバンパー装着

フロントバンパーを装着!そうして

ダイハツ コペン L880K 

コペンさまがやっと地上に降りました(^^)

長かった「リフレッシュ作業」も完成まであともう一息!

ということで 今回はココまで!それじゃ またな~(^o^)丿

 

コペン物語(急)@ ダイハツ コペン(L880K)
コペン(L880K)の修理第3弾であります。MTが故障しているのが判明した為に再度エンジンを脱着するハメに・・・。紆余曲折の末に異音も消え去り調子を取り戻したコペン物語の最終章!

 

コペン物語(序)@ ダイハツ コペン(L880K)
今回はダイハツ コペン(L880K)のエンジン修理をご紹介。業者オークションで手に入れたコペンを秘密工場へ持ち込んで来られましたがコレがとんでもない代物でした。先が思いやられます。

 

https://amzn.to/3HNNAXg

 

自動車の「車検・点検・メンテナンス・整備・修理」等に関する

ご依頼はお問い合わせフォームよりお願い致します<(_ _)>

 

x.com

こちらでもいろいろとつぶやいておりまする(^^;)

 

ハッコーカーズ|note
大阪の片隅に引き篭もりつつ ひっそりこっそり自動車やバイクの修理をしているものです。 現在のこと、これからのこと、過去に経験したことなど書き留めてゆきたい(^^;) で自動車の整備&修理の情報を発信中。

なんとなくnoteも不定期に更新しております。

コメント

  1. 店主 より:

    あれっくすさま お久しぶりです(^^)
    今回は哀しい?ぐらいヤレてましたし疲れました(笑)
    オイル交換のことは巷でいろいろと言われておりますが機械である以上は定期的に交換するほうが良いと
    いろんなクルマの状態を診てきた方としては言えると
    思います(^_^;)
    ターボ車は特に気をつけてほしいデス!(^_^;)

  2. あれっくす より:

    なんか、やっぱりというか、うっぱらう時か、その前のブローの時かに色々あったような固体ですね。しかし、そこらじゅうでボルトがないとか、リビルドエンジン選択できっと幸せになれますよね。
    製廃からの作っちゃいましたの流れは、最近読めるようになってきました(爆)
    ターボ車でオイル管理悪いと・・・
    私の車も、フラッシングしたり、添加したりと色々やってますが、汚れが激しいです。。。
    早く待ちわびるオーナーさんに届くことを祈ってます。

  3. 店主 より:

    ポートタワ男さま おひさしぶりで(^^)
    やっとスマフォに変えたのですね(笑)
    折角なのでこれからは「町工場奮闘記シリーズ」
    全話を一から読み返してくださいませ!(^^)
    またお会いしましょう!
    (^o^)丿

  4. ポートタワ男 より:

    お疲れ様です。
    なかなかの大作になりますね。
    やっとスマホになって、写真の見やすいこと!
    スマホにかえて、すぐに念願の
    「オッケーグ~グル!」
    と叫んでみたのですが…
    お買い得情報が出てきて、がっかりです。
    スマホとの相性は良くないようですが、これからは、快適に修行ができそうで…す