先日いつも仕事中に流しているFMラジオのDJが
「今日からゴールデンウィークも後半戦に突入ですね」と
チカラいっぱい叫んでるのを聴いた店主は
「後半戦ってこっちはまだ休みにも入ってない・・・」と
一人 工場の片隅にて心静かに作業しながら呟いておりました。
そんなこんなで「ゴールデンウィーク」。
お休みが長ーい人も短い人も、はたまた「休みなんかあるかい!」って人も
家族サービスや旅行にBBQ、映画にドライヴ ツーリング or お仕事に
せっせと励んでもらいましょうということで
今回も自動車のエアコンの「点検・診断・修理」を始めるぞ~(^o^)丿
ホンダ ステップワゴン(RG1)でございます。
現在の走行距離は「96,000km」ほど。オーナーに症状をお聴きしてみますと
「エアコンを入れて最初は効いているのですが、暫くすると全く効かなくなるんです」と
そして中古車の販売業者の紹介でエアコンの点検&修理をしてもらおうと
その修理業者のところに持っていたのですが・・・。
「ガスが減っているだけで問題ない」とガスチャージだけでされて返されたそうです。
それじゃカーエアコンの点検を開始していきましょう。
まずはマニホールドゲージを接続してガス圧を調べます。
確かにエアコンをONにして暫くの間はよく冷えています
しかしオーナーが言ってたとおり突然エアコンが切れてしまいました。
確かにこれじゃ真夏は熱すぎて乗れたもんじゃねぇです(ーー;)
ガスも減ってるようなので一度 真空引きしてから規定量のガスと蛍光剤を投入!
定番の低圧パイプのチャージバルブから漏れてきてましたよ(゜゜)
そして本命のエアコンが切れてしまう故障を探求します。
ガス圧をずっとチェックしていると大体の原因が判りました。
どうもコンプレッサーの圧縮不良みたいです。
このステップワゴンのコンプレッサーは
オルタネーターの下側あたりに鎮座しており結構面倒です。
脱着中
更に脱着中
脱着したコンプレッサー。ツインエアコンなので大きくて結構重いです。
パイプ内も粉が廻ってないみたいで良かった!
よく粉が廻ったままでコンプレッサーだけを交換するのを
見聞きしますが悲しい哉、必ずまた逝ってしまいます(ーー;)
エアコンシステムが全滅になるその前にキチンとトラブルシュートが
出来るところで点検&診断&修理をしてもらって下さいませ!
前まわり脱着
外したコンデンサー&コンプレッサー
コンデンサー横にある「リキッドタンク」なるフィルターを同時交換します。
コレ大事です(^^)
新品のリキタンです。
最近はコストの関係からかコンデンサー&リキタンの一体型が多く
コンデンサーのAssy交換のパターンが普通みたいになってますが
このステップワゴンはリキタンだけの交換が可能でした。
これに関してはとりあえずホンダ、ナイスです!(^^)
Oリングも必ず交換します。
車体に組み付けておきます。
新品
使用済み。23gほど重くなってました。
オーナーからコンプレッサーの差し入れが届きましたので
早速 組んでいくぞ(^^)
Oリングを交換してパイプも合体。あとはファンベルトを張ればOK。
漏れていたチャージバルブも交換したら
時間をかけて真空引き。これがとても大事!(^^♪
この状態でしばらく放置しておきます。コレもとても大事(^^♪
時が来たらじっくりと慌てずガスチャージしていきましょう。
このステップワゴンは「ツインエアコン」ですので
この時点でフロント&リヤのブロアーファンを全開状態にしてテストしております。
寒い~(>_<) これだけ冷えれば全く問題ないのですがこれは工場内での数値なので
実際はその日の気温や走行状態、まわりの状況によっても変わります。
肝心なのはカーエアコンも家庭のエアコンも冷やしてナンボのもんです。
テストコースにて実走してエアコンの実力を試します。
この日は車が多く敢えて渋滞気味のところや信号待ちで
フロント&リヤともに「Dレンジ・MAXCOOL・ブロアーファン」全開でテスト。
充分涼しいです (^^)
走行すると更に温度が下がり寒いゾーンに突入!(゜゜)
このまま走り続けると後部座席の方々が寒すぎて風邪を引いてしまいます。
勿論 これだけ冷えれば大丈夫でしょう。
ということでコレにて全ての作業が完了!(^^ゞ
ステップワゴンのオーナーにも無事に納車させて頂きました。
これから本格的にエアコンの夏がやってきます。車内で熱中症になるその前に
適切なカーエアコンの「点検&診断&修理」にて
涼しく快適な夏をお過ごし下さいませ!
それじゃ またな~(^o^)丿
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こちらでもいろいろとつぶやいております(^^;)
なんとなくnoteも不定期に更新しております。
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