以前に
ブレーキの修理作業をしたお客さんから
1.「右のタイヤ付近から異音がする?」
2.「フロント部分からオイル漏れがしている?」
3.「以前にお願いしていたATF交換をそろそろお願いします」
とご依頼頂きましたので早速クルマをお預かりして修理していきましょう(^o^)丿
入庫してきたのは重量級な三菱 パジェロ(V75W)でございます。
今現在の走行は「15万kmオーバー」。まずは下からオイル漏れの点検です。
アンダーカバーの左側に漏れた跡を発見!(゜゜)
漏れたオイルを指で掬い粘り気と匂いを嗅ぐとどうもデフオイルみたいです。
ドライブシャフトのフランジ部分から漏れているのでオイルシールがダメだと判断。
ドライブシャフトを外し
フロントのアクスルシャフトを抜きます。
ビンゴ!でした(^^♪
古いオイルシールを抜き取り綺麗にしてから
新品のオイルシールを打ち込みます。
元通りに組付ければオイル漏れ修理は完成です(^^♪
お次は異音修理です。話は前後しますが診断するのにテストドライブに行きますと
確かに右前タイヤあたりから微かに「ゴォー?」と鳴っておりましたので
たぶんハブベアリングの故障と判断しました(^^;)
車体をリフトアップしてハブを手で回してみると「全く動きません」(゜゜)!
ガッチリと噛み付いて手ではコレっぽっちも動きません。
たぶん思いっきり引きずって走っていたものと思われます。この車両は一応ボルトを
緩めるだけでハブベアリングだけを交換出来る筈なのですが(゜゜)
とりあえずナックルごと外し
プレス機にて押してみますが
ものすごいチカラで押しますが焼きついてるみたいで全く抜けてきません(>_<)
しかも圧力を掛けていくとギシギシとしなり、ナックル自体が割れそうなので
こんな状態でベアリングだけの交換は無理だと判断した店主はオーナーに連絡して
ハブ&ナックルをAssy交換することになりました。
新品のナックル。とても気持ちいいです(^^)
タイロッドのエンドブーツも交換。
新品のハブAssyが到着しました。
全て組付ければやっとのことで完成であります(^^;)
そして最後のご依頼はATFの交換です。まずは恒例のATFの「汚れ度」をチェック!
思ったとおり真っ黒でした(゜゜)
新油との比較です。かなり汚れておりますね(゜゜)
折角なのでこのパジェロのオーナーに見せてあげましたら「え~本当にこれウチの車?」
って言われましたので「本当ですよ。証拠としてブログにアップしておきますから」と
お答えしておきました。実はこのオーナー、普段からきちんとメンテナンスされる方なの
で今までディーラーなどで距離がきたら定期的にATFの交換もされていたみたいです。
今回はATFを交換するなら「ストレーナー」も同時交換しましょうとお話しました。
オイルパンを剥ぎますがこのパジェロさまはクロスメンバーが被っているのでメンバーを脱着してから
オイルパンを剥ぎます。中からはドス黒いATFと鉄粉が出てきましたよ(゜゜)
そしてコレが通称「ストレーナー」。ATF用のフィルターです。
オイルパンに溜まった「鉄粉」をキレイにしてからこのストレーナーを交換しないと
いくら良いATFの新油を入れたって・・・(^^;)
新品のストレーナーは布タイプです。三菱、スズキは何故かこのタイプが多いです。
トヨタ系の細かいアミのタイプに比べて濾過的にはいいのかもしれませんが
今まで見てきたこのタイプのストレーナーはよく詰まっていたような気がします。
このタイプは早めに交換する方がATにはいいかもです。
バルブボディ周りを洗浄してから新品のストレーナーを装着。
地味にメンドクサイ
液体ガスケットを剥がします(ーー;)
キレイにしたら新たに液体ガスケットを塗って
ATにドッキング!あとはATFの新油を注入してキレイになるまで交換します。
テスターで油温やその他の情報を確認しながらお外にテスト走行。
実際に走行してみると最初に修理したハブ関係のおかげで見事に「ゴー」と鳴っていた
異音も消え、ATのシフトアップ&ダウンも幾分か滑らかになった感じがします(^^♪
工場に戻りピットから下まわりの最終チェック!各部からオイル漏れがないのを
確認出来ましたらコレにて全ての作業が完了です(^^ゞ
パジェロのオーナーさま、今回の「修理作業の詳細」コレでよろしいでしょうか?
でわでわ(^^)
自動車の「車検・点検・メンテナンス・整備・修理」等に関する
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こちらでもいろいろとつぶやいております(^^;)
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