ある日のこと一台のスバル レガシィが秘密工場に来社。
オーナーから詳しくお話を聞いてみると
「エンジンオイルが漏れているので修理して頂きたい」とのことでした。
更に「ディーラーで前回フロントカバーからのオイル漏れを修理してもらったのですが・・・」
百聞は一見に如かずなので早速 点検していきましょう(^o^)丿
スバル レガシィ(BHE)でございます。
現在の走行距離は「170,000km」ほど。そして何とこのクルマ、
「希少種」の水平対向6気筒でございます(^^)
世界広しといえど水平対向エンジンの6気筒はドイツのポルシェか日本のスバルだけ。
店主はこのスバルの6発のことを「フロント ポルシェ」と勝手に呼んでおります。
しかしこのレガシィさま、BHの車体に無理やり6発をインストールしているもんだから
ラジエターの電動ファンとエンジンのフロントカバーとの隙間がほとんどありません。
しかも「タイミングチェーン」で駆動しております。
リフトアップしてアンダーカバーを外したら
右側のタペットカバーからとオイルクーラーから漏れてきてる感じ。
チェーンケースの裏側からも少し滲んできているみたいです(゜゜)
オーナー自身がディーラーで指摘されたタイミングケースからの漏れですが
それよりもタペットカバー&オイルクーラーからの漏れのほうが
よっぽどアウチ!と判断しました。
ロアアームのブッシュからもシリコンが漏れてきてますので
合わせて修理していきましょう(^o^)丿
見た目でIGコイルもヤレてる感じ。
思いっきり液体ガスケットが塗ってあり嫌な予感がタップリ(ーー;)
地道に液体ガスケットを削り取っていくんですが・・・
このヘッド後ろ部分に「サーキュラープラグ」が2個ありまして
そこのガスケットを剥がすのがほんと大変!(>_<)
これがそのサーキュラープラグ。
新しいガスケットに交換したら
さっさと組んでしまいましょう。
次にオイルクーラーを脱着。
漏れてコテコテ(゜゜) この個所は結構な圧力が掛かるところなので
発見次第「早期治療」をお勧めします。
オイルクーラーのアタリ面を均してキレイにしておきます。
新しいガスケット。古いガスケットはぺちゃんこでした。
オイルクーラーを組み付けてからオイルエレメントを組んだら
エンジンオイルとクーラントを注入してキーON!
各部にオイル漏れが無ければエンジンのオイル漏れ修理が完成(^^♪
次はフロントのロアアームを脱着。
ゴムブッシュ部分が割れて中のシリコンオイルが漏れております。
新品のブッシュ
メチャクチャ固く締まっていたボルトたち(>_<)
フロントのロアアームブッシュ交換完了です(^^;)
全て組み上がりましたのでテスト走行へ
走ってみると「水平対向6気筒エンジン」はとても静か!(^^)
加速もとても滑らかですしほんと「大人のレガシィ」って感じですね。
オーナーからの依頼でエアコンの効きもチェック。めちゃ涼しい~。
テスト走行から戻ってきたらピットにて下まわりを最終チェック!
とりあえずオイル漏れは止まったみたい(^^)
確かにオイルクーラーやタペットカバーからの漏れはなくなりましたが
チェーンケースからの滲みはまだあります。
とりあえずこれからは定期的に見守っていきましょう。
ということでコレにて全ての作業が完了!(^^ゞ
このレガシィのオーナーにはこれからのことをお話させて頂きまして
無事に納車させていただきました。
「漏れ」と「にじみ」どう判断するか?それが一番むずかしい。
それじゃ またな~(^o^)丿
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こちらでもいろいろとつぶやいておりまする(^^;)
なんとなくnoteも不定期に更新しております。
コメント
メバリングさま コメント見逃してました
ごめんなさい(笑) おっしゃるとおり
レガスィには「フロントポルシェ」が あるんです
よ! (^^)
整備性はともかく とてもジェントルな走りです。
こんな時代だからこそ 乗り続けていただきたいと
ぼくも思ってます (^^)v
お久しぶりです&お疲れ様です^_^
レガスィに6発あるなんて知りませんでした・・・
かなりの希少車っすね、整備性はともかくこういう車見るとやっぱエコだのハイブリッドだけじゃー面白く無いから頑張ってもらいたいですね!
あれっくすさま おひさです (^^)
レガスィの「6発」 想像以上に
とても良いです。 ほんまに
個性的なクルマなので 出来るだけ 長~く
乗り続けてほしいですね!
(^^)
またレアな車が登場しますね。
6発はとっても魅力的なお車です。
親分の手で長生きさせてあげてくださな。