ここんとこの世界のクルマ情勢は
「低燃費」「低排出ガス」「高出力」を求めてどんどん「ダウンサイジング」化しており
それがコレまた「高評価」されているようで・・・(^_^;)
対して
「HV」や「EV」にばかり傾倒している我等が「メード イン ジャパン」は
完全に出遅れているようで(ーー;)
しかし
元々「小排気量+過給器」なんて我等が「ジャパン」のお家芸だった筈。
そんなことを考えながら
三菱 コルト ラリーアートver でございます。
エンジンは
「1500cc+ターボ」な小粋なやつです(^^)
このコルトくん、現在の走行距離が「10万km」少し手前。
ということは
そうです!例のアレですよ、お客さん!(^^)
コルトオーナーからのご依頼は「車検&タイミングベルト」の交換でございます。
はじまり はじまり
(^^)
リフトアップ
全ベルト及びプーリー関係を脱着していきます。
クランクプーリーを外したところ
エンジンマウントを外してケースも外していくと
タイミングベルトがこんにちは!(^^)
FFですのでエンジンルームが狭いのは仕方がねぇですが作業がやり難い。
(ーー;)
分解したカバー。
下側のカバーが何やらしっとりしておりました。
クランクギアのところもベタついてます(゜o゜)
カムギアを外してみるとタペットカバーから少しオイルが漏れていました。
ウォーターポンプ脱着
Oリングはカチカチ山だし、インペラーも結構錆びついていましたよ。
(゜o゜)
新品?にしちゃ何かきちゃないウォーターポンプ。
ウォーターポンプをドッキング!
ヘッドカバーを分解。
キレイなカムまわり(゜o゜)
オーナーがキチンとオイル交換しているのが良く判ります。
機械の塊である「クルマ」に長く永く乗り続けるには「メンテナンス」は必要にして
「不可欠」ですぜ!(^^)
お古のカムシールを抜いて
新しいカムシールを打ち込み
カムシールも抜き取り
新しいクランクシールを打ち込みました。
今回の「オールキャスト」(^^)
カムプーリーを組み付け。
ヘッドカバーのパッキン関係
外したカバーからパッキンを除去。
新しいパッキンを組んでカバーを装着!
プラグも交換。
タイミングベルトを規定どおり張って
どんどん元に戻していきます(^^)
しかし三菱のタイミングベルトの張り方は中々めんどくさい。
他社はそんなにややこしくもないんだけどな
(ーー;)
冷却水を張りますが秘密兵器にてある程度「エア抜き」しといて
あとはテスターで水温をチェックしながらじっくりと回していきます。
ちなみに
交換したタイミングベルトですが背面部分に細かく亀裂が入っておりました(゜o゜)
各自動車メーカーはタイミングベルトを「10万km交換」を
推奨しておりますが
実際には10万km無交換でも切れずに走行しているものもあれば
僅か5,6万kmぐらいで歯が飛んでしまうものもあります。
元々の「設計」や愛車の「状態」、
各人の「乗り方」や「メンテナンス度」にも左右されるでしょうし・・・。
何かと巷では「タイミングベルト交換」について
いろいろ言われておりますが最終的には
お仕事もしくは楽しい行楽や旅行中にタイミングベルトが切れたり
歯が飛んだりしてエンジンが動かなくなって
「一番 困るのは誰か?」を考えるべきでしょう(^_^;)
オイラはそう思うんですけどね
フロントブレーキ
追加でブレーキパッド&ローター交換。
フロント
リヤ
内側が片効きしてるみたいです。
ところどころサビがあり、そのボルトを緩めるにも大変な箇所がありました。
融雪剤の関係でしょうかね(ーー;)
リヤブレーキ分解中!
新品のローター。
まぶしいです(^_^.)
リヤのキャリパー。コチラもかなりサビに侵食されております。
リヤのスライドピンにはグリスがほとんど無し。
しかもリヤのブレーキキャリパーのピストンが固くて
中々戻らず。ほんと大変!
何とか時間をかけてピストンを戻しましたが
ブレーキキャリパーのオーバーホールが必要かもしれません。
リヤブレーキ完成!
全部組み付けたら各車輪からブレーキフルードを抜き替えます。
あとは
排気ガス測定
ヘッドライトの調整。
テストドライブ
そして
車検も無事に合格しましたので待ちわびるオーナーの元へとコルトくんは
さっさと戻っていかれました(^^)
でもって「1500cc+ターボ」な三菱コルト。
思った以上に良く走るし、小回りもきくし、5人乗れるし。
「ダウンサイジング」を合言葉に市場に攻め込んでくる
個人的には世界の自動車メーカーに
「低燃費」&「低排出ガス」&「小排気量+過給器」は
「メイド イン ジャパーン!」の「お家芸じゃ!」と
胸を張って言えるよう各自動車メーカーにはコレからも「小粋な」クルマたちを
どんどんと作って世に出してほしいと思います(^^)
そして
自国の下々のことなど眼中にない?
税金を上げることしか知らない「既得権益」しか考えない
どアホな御上には
「小排気量」車の全ての「税金」を現在の軽自動車並みに下げるか
660cc~1500ccまでは軽自動車枠にするとか(笑)
是非とも実現してもらいたい(`´)
さすればもっと小排気量のクルマに乗る人が増えるかもしれないし
クルマに乗る人がもっと増えれば「経済効果」も上がって「税収」も上がるかもしれない。
何でもかんでも
「年貢」=「税金」で「雁字搦め」にしてしまうとそのうちクルマに乗るのも
嫌になるだろうし若しかしたら「一揆?」が起こるかもしれねぇ。
それよりも
多くの人の「英知」や「努力」によって出来上がった素晴らしいクルマたちに
おいそれと触れることも出来なくなってしまうかもしれない。
そんなことを考えるようになってしまうようじゃ~
いやはやこの国も
不憫な時代になったもんだぜ!
(`´)
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