ダイハツ ムーブ(L900S)@タイミングベルト交換&ブレーキ修理!

今回はダイハツのムーブ(L900S)であります。

こちらに「2年点検&車検」で入庫してきましたが

メーターが「10万km」を越えているのを発見!(゜゜)

過去の点検記録簿にも記載がないしエンジンルームを見渡しても

「例のブツ」を交換した様子もないので早速オーナーに御連絡。

ご了承を頂きましたので早速作業開始であります(^o^)丿

56babbc91c02c9de0324682b914aae2a

0e347b5c2c0a5c2add285691270af0d5

狭いエンジンルーム

8b1440712bfcf46dd2cdded7d1f833ba

タイミングベルトが「こんちくわ!」

7a3c11961de790eb1939cdc9880fd9ba

タイミングベルトを外して

82e0e23f21bc070142f196404ec7acfc

まずはウォーターポンプを交換していきます。

よくタイミングベルトだけを交換する方もいますがウォーターポンプが後から漏れ出すのは

ほぼ間違いないのでそうなったら構造上、またもやタイミングベルト関係を分解しないと

いけなくなり2度手間になります。なので基本は同時交換をお勧めしております(^^♪

4cc6454925b188f87b69b283a3bc113b

ウォーターポンプを脱着。しかし何をするにしてもとにかく狭い!(ーー;)

606f2c483b1320f76271a593793803ae

684d32c11229e743e68f3a53d186300e

外したウォーターポンプ。

手で回すと「ゴリゴリ」感があり、逝かれるのも時間の問題かもしれません。

9dbe44296edc7cff4c158845a2904e56

新品のウォーターポンプを組付けます。

9b3c3144b244dd049936c7b81fdc2964

カムシールを打替えします。

c276ff514791caafb4421ea4f6de5a8f

シールを抜き取って

93673400523e5725b40a40b58079f75e

新しいカムシールをば打ち込みます(^^)

この時に専用ツールを使いますがツールが入らないところは更に慎重に打ち込みます。

リップ部分を傷つけたり打ち込みが不完全な場合、最悪エンジンを始動した時に

エンジンオイルが漏れてきてメチャメチャに凹みます(*_*)

そうなったらもう一度タイミングベルト関係を全て分解して再度オイルシールを

打ち替えすることになり想像以上に更に凹むことになります。

a3abb23354c1889af263bb6d607de483

クランクのオイルシールも周りをキレイにしてから打替えます。

be7106ae9bf9dfb4dfad500225b4ab2e

あとはカムギアを取り付けたらタイミングベルトを組付けして

各プーリー、ベルトを組付て調整していきます。

b7e7c73ed9b2ef8170382b4a035e533b

これでタイミングベルト関係は完成です(^^)

エンジンが無事に始動するのを確認したらプラグ交換に移ります。

この黒いフタを開けると

84a551b71418f36617d56097a042f090

「IGコイル」が現れます。このコイルを1本ずつ抜いてプラグを交換します。

c2ae0c112695fe270ef84bea55194e8a

右が新品のプラグですが新旧を見比べると電極が減ってるのがよく判ります。

ae4bf164288d24e1be88db977b5c7cf4

(下:新品)3本とも全交換して組付けます(^^)

最終的にしばらくエンジンをかけた状態でテスターにてチェックします。

bd965b30e3ba69ee9733eb235b6251cc

9fde61a4c346a12d38abee4b9feecdaa

特に問題もなさそうなのでエンジン関係はこれにて作業完了!(^^ゞ

そして最後はブレーキでございます。フロントブレーキは特に問題ありませんが

リヤブレーキのダストブーツをめくるとホイールシリンダーからブレーキフルードが

滲んできておりましたので分解してみると

00394f73bbfa32665394d99674e97008

シリンダー内に少し「錆」が発生しておりましたので

2af2783eeb8cbf06db3164046e5fb0b2

ホーニングして「錆」を取り払います。

0063d1836ab46763477f592a468f659a

今思えば店主が見習いの頃はまだまだフロント&リヤ共に「ドラムブレーキ車」が

たくさん生存していたのでブレーキのシリンダーをよくホーニングしておりました。

なので今でもホーニングをする度にほろ苦いあの頃が蘇ってきます(笑)

c38a0c018547836744923b207de8b884

だいぶキレイになりましたぜ(゜゜) お次はリヤブレーキのライニングを交換します。

元々のライニングは片側だけがかなり減っており、これは前回か前々回にブレーキが

片効きして片側だけが減ったのでその「片側だけ」新品に交換された感じです。

これをすると制動力に差が出ますのでサイドブレーキの調整がちゃんと出来ません。

なのでブレーキが片減りしても良い子のみんなは必ず両方のライニングを「同時交換」

してくださいね。

e354b70dcc1228bcfffbf967e590ccfe

鳴き防止のために角をカットしておきます。

6d7657cb6087cd147ee54b1f8b169136

新品のライニングを組付けます。

ee76ca8cdfe3d0ae095cd0335515f43f

バックプレートにグリスをたっぷり塗ってライニングを組付けエアー抜きが出来ましたら

完成です(^^) こちらの業界でも最近「エコ、エコ!」とよく騒いでおりますが

修理&整備に関して何でもかんでも「アッセンブリー交換」が当たり前になり

うちみたいに修理やオーバーホールなんかばかりしていたら

「今時、そんな効率の悪いコトしてたらアカン、アカン。儲かれへんわ!」と

年配の同業者に合う度に逆に笑われたりします(^^;)

車が「低年式」や「過走行」であればオーナーの愛着なんぞは関係なく

すぐに「HV」などの新車へ乗り換えを勧める業者たち。

本当に「エコ」を謳うんであれば今ある愛車を出来るだけ末永く乗ってもらえるように

こちら側がもっともっとサポートするべきだと考えるんですがね。

ほ~んと「エコ」ってむずかしいです。

(ーー;)

 

429 Too Many Requests

 

自動車の「車検・点検・メンテナンス・整備・修理」等に関する

ご依頼はお問い合わせフォームよりお願い致します<(_ _)>

 

x.com

こちらでもいろいろとつぶやいております(^^;)

コメント