ダイハツ ムーブ(L175S)@ オーバーヒートの後始末!

ある日の昼下がりに

「アイドリング中もずっと電動ファンが回っているので何かおかしいのでは?」と

不安に感じたオーナーから連絡を頂きました。 ということで

早速こちらへ入庫して頂いたのはダイハツ ムーブ(L175S)であります。

 

ダイハツ ムーブ L175S KF型エンジン AT 2WD

ダイハツ ムーブ L175S

実際に車両を確認してみるとオーナーの言うとおりにラジエターの電動ファンが

回りっぱなしになっておりました(゜゜)

水の減ったサブタンク

エンジンルームを点検してみるとラジエターのサブタンクの水がかなり減っておりました

ラジエターのアッパータンクから水漏れ

よく見たらラジエターのアッパータンクから冷却水が漏れてきておりましたよ!(゜゜)

オーナーさん、ほんとよく気が付きましたね。ナイスな判断です!

 

ということで修理開始です(^^)/

フロントバンパーを脱着

それじゃ修理を開始していきましょう。まずは水漏れしているラジエターを外していきます。

ヘッドライトも脱着

近頃の軽自動車はフロントバンパーやヘッドライト等も外さないと肝心なところへ

中々にアクセス出来ません(一一”)

アッパーホースを脱着

アッパーホースを外したところ、

劣化したラジエターのアッパーパイプ

ラジエター側の差し込み口がかなり劣化しておりそのまま使用していれば

パイプが突然割れて更に大事になっていたかもです(゜゜)

外したラジエター

外したラジエター

今にも割れそうなラジエターのホース差し込み口

改めてみてもこの差し込み口、かなりヤバい状態です(゜゜)

ラジエターの漏れ① ラジエターからの漏れ②

冷却水はアッパータンクに亀裂が入り最終的に割れて水が漏れ出したみたいでした。

各部を脱着したムーブ

オーバーヒートした場合、ここからが大事なところなんですが

まずは「ヘッドガスケット抜け」がしていないか?を入念に調べる必要があります。

今回はとりあえずOKでしたので次に水漏れした箇所だけを修理するのではなく

今後のことも考慮して出来るだけ波及しているであろうところまで

視野に入れて修理作業を進めていきます(^^)

ラジエターを抜き出した後

スペースの空いている内に

サーモスタットが見えている

まずは常に高温になるところでもあるサーモスタット。

サーモスタットを抜いたところ

サーモスタット

良否に係わらず新品に交換しておきます。

予防整備ってやつですね(^^;)

水温センサーも交換します

お次はこちらも高温になるところの「水温センサー」

水温センサーを取りはずし

取り外します。

水温センサーの新旧比較

こちらも新品に交換して

新しい水温センサーを組み付け

組付けます(^^)

ラジエターのマウントブッシュ

折角なんでラジエターのマウントブッシュも新しくしておきましょう!

新品のラジエター

新品のラジエターが届きましたので

新品のラジエター② 電動ファンを移植します

電動ファンを移植します。

アッパーホース&ロアホースを組み付け

アッパー&ロアホースを交換してラジエターを組み付けたら冷却水を注入!

ラジエターを組み付け

ほんの少しでも冷却効果が上がればと出来るだけ隙間を埋めておきます。

 

オーバーヒートした後は・・・

ダイハツ ムーブ L175S

更に高温に晒されたであろうと思われるエンジンオイル&エレメントを交換しておきます。

ATFを抜きます

そして同じく「ATF」も交換してあげます。

汚れたATF

抜いたATF

抜き出したATF

かなりキチャないです(一一”)

ATFのオイルパン

ここまできたら折角なのでオイルパンも剥いでキレイにしたいところ。

オイルパンを剥いだところ

ということでATの「ストレーナー」がこんにちは(^^ゞ

外したオイルパン

外したオイルパン

オイルパンの中にある磁石

オイルパンに装備されている磁石には

かなり鉄粉が溜まってました

こんな感じで鉄粉が盛りだくさん(゜゜)

きれいに洗浄したオイルパン

オイルパンをキレイに洗浄して

新品のストレーナー

新しいストレーナーも準備できたら

ストレーナーを装着

ドッキング!(^^♪

オイルパンも組み付け

キレイにしたオイルパンも組み付けたら

廃油用のペール缶

後は

ATFの廃油

ATFがキレイなるまで独自の方法でドンドン圧送していきます。

新品のATFホース

ATFのホースも新しい物に交換して

新しいサブタンク

サブタンクを組み付ければ完成です(^^♪

 

そして最終チェックの結果は

修理が完了したダイハツ ムーブ L175S

最終的に走行テストでも既定の水温で電動ファンが回るのを確認。

冷却水の量も問題ありませんのでコレにて全ての任務が完了!(^^ゞ

待ちわびるオーナーにも無事に納車させて頂きました。

オーバーヒートは思っている以上にエンジンにダメージを与えます。

「どこまで波及しているのか?」見極めるのは難しいですが

愛車の寿命を延ばすことを第一とするならば後々のことも考慮して

考えられるところは出来るだけ「予防整備&修理」して頂きたいと思います。

ということで今回はここまで。

それじゃ またな!(^o^)丿

 

オーバーヒート その後に!@ ダイハツ ムーブ(L175S)
ムーブ(L175S)のオーバーヒート修理です。電動ファンが回らずオーバーヒートした車両ですが予防のためにサーモスタットも交換して高温になったエンジンオイルも交換しておきました。

 

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