新緑まぶしい季節となりましたココ大阪(^^♪
みなさま、お元気でしょうか?
店主は相も変わらず自動車の修理に没頭しており
個人的には年中ツーリングやキャンプに勤しんでおります。
これから行楽には良いシーズンを迎えますので愛車のメンテナンスをしっかりと
安全で安心なドライブで初夏を満喫してくださいませ!

今回入庫してきたのはスバル レガシィ(BG5)でございます。
ご依頼は「オーバーヒート」そして「カーエアコンの修理」ですがお話を聞いてみると
「走行中にエアコンが冷えなくなり、気が付くと水温計の針がHOT近くまで上がり
直ぐにエンジンを止めてロードサービスで自宅のガレージまで運んで貰った」とのこと。

修理する前に一番大事なのはオーバーヒートによるダメージを点検&診断すること。
これにより今後の修理作業が大きく変わります。今回のオーバーヒートの原因は
どうも冷却水の漏れのようです(゜゜)

冷却水は漏れてかなり減っていましたのでエンジン内を冷却水が廻るようにしてから
エンジンを始動してテスターで水温を監視しながらガスケット抜けを調べます。
結果、シリンダーのガスケット抜けも無くてひと安心(^^;)
オーバーヒートしてから悪戯に車を走らせなかったオーナーの判断は正しかった。
それでは今回もいってみましょう!(=゚ω゚)ノ

冷却水の漏れはヒーターコアからみたいでしたのでダッシュボード及び
各部を外していきます。メチャ大変です(*_*)

思った通りにヒーターコアからジャジャ漏れでした(゜゜)

ヒーターユニットを外します。

因みに助手席のフロアまで水浸しでした(゜゜)

外したヒーターユニット。


こやつがヒーターコア。

真ん中あたりに緑青が出ており、ここから水漏れしたみたいです(゜゜)

ヒーターコアだけサッサと交換して元のように組付けようかと思いましたが
ケース内がクーラント塗れで仕切り板のスポンジもボロボロでしたので

出来るだけキレイに洗浄して古いスポンジを剥いでいきます。

完全に乾かしてからスポンジを張り付けていきます。
一つ一つ手作業で張り付けていくので地味に内職みたいです(^^;)


ケースを組んだら新しいヒーターコアを組付けて完成!(^^♪
ヒーターユニットはこのまま暫く待機しておきます。

お次はクーリングユニットを分解していきます。

ケースを割ってエバポレーターを取り出します。


ブロアーファンのケースも分解したらきれいに洗浄しましょう。

こちらも内外共にスポンジを新しく貼り付けます。結構時間が必要になります。

このエキパンに組付けているチューブが欠品でかなりの時間をロスしました( 一一)

ケースも洗浄したら新しいエバポレーターを組付けます。

準備が整いました(^^♪

サッサと組付けてしまいます。実際は大変ですけどね(^^;)

ダッシュボードを載せる前に誰が施したかは知りませんがきちゃない配線を手直しです。

何故か?ところどころ潰れているネジ穴を修正中(*_*)
こういうので時間だけが無常に過ぎていきます。

大体の準備が整いましたのでダッシュボードを載せます。

出来るだけ傷が付かないように作業しますが気が気じゃないっす。

やっとここまで戻ってきました(´▽`*)

各部からオイル漏れしている感じなのでエアコン修理と並行して修理作業を開始!

パワステのポンプからフルードがジャジャ漏れ(゜゜)

エンジン全体を強力洗浄である程度キレイにしてからタイミングケースを外します。

タイミングベルトにはパワステのフルードがべったりと掛かっておりました(゜゜)
ほんと危ないところです。


クランクシールからもジャジャ漏れ!(゜゜)


カムシールからも漏れ漏れ(゜゜)

 
左バンクのカムシャフトの所にブラケットが付いており


そこのOリングからも漏れていたので交換。

当たり面をキレイに均したら新しいウォーターポンプをドッキング!


古いオイルシールを抜いて
 
新しいオイルシールを打ち込みます(^^♪

各部のベアリングを組付けたらタイミングベルトを張ります。

タイミングケースを組付けたらこのままで待機です。


バルブカバーガスケット&プラグを交換します。



中にサビがいっぱいのヒーターホースも交換しておきます。


ジャジャ漏れなパワステのポンプはリビルト品で対応します。

何故か?潰れているコンデンサーのネジ穴。タップを使って修正中(゜゜)

コンデンサーは内部を洗浄してから再使用します。

エアコンのコンプレッサーもリビルト品で対応します。

コンプレッサーを設置してレシーバーを交換してから各ホースを組付けます。

パワステやオルタネーター等を元のように組付けていきます。

冷却水を注入してエンジンを始動。既定の水温になるまでしばし置いておきます。
その間にオイル漏れ&水漏れがないか?チェックします。

エンジン関係も問題無さそうですのでエアコンシステムの真空引きを開始。

この状態で約半日ほど放置しておきます。

次の日にじっくりとガスチャージ開始。いい感じに圧力も上がり冷えも上々!(^^♪
これで最終チェックして無問題であれば納車出来るなと考えていたら・・・


ファッ!(゜゜) 何コレ? エアコンのコンプレッサーからオイルみたいなものが
出てきてる(*_*) 何度拭いても出てくる(*_*) マジかよ(*_*)
直ぐにリビルト屋に連絡。くだらない話をしてくるので全て論破!

折角組んだのにまた外します。たまりません(*_*)
 
やっと届いたリビルトのコンプレッサー。とりあえず中のオイル量を計測します。

組付けて再度真空引きを開始。

そしてガスチャージ。

いい感じに圧力も安定。

それではテスト走行へいきましょう!


かなり涼しい~!いい感じです。


最終的に保護回路が働くくらい冷えるようになりました。良き!

テスト走行中にラフアイドル気味だったのでスロットルを洗浄。これ大事。

車検にも無事に合格しましたのでコレにて全ての任務が完了!(^^ゞ
今回かなりの時間が掛かりましたが待ちわびるオーナーにも大変喜んで頂き
こちらも気持ちの良いお仕事をさせて頂き感謝でございます(^^♪
ありがとうございました。

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