オーバーヒートとエアコン修理 @スバル レガシィ ツーリングワゴン BG5(自動車も熱には弱いのです)

新緑まぶしい季節となりましたココ大阪(^^♪

みなさま、お元気でしょうか?

店主は相も変わらず自動車の修理に没頭しており

個人的には年中ツーリングやキャンプに勤しんでおります。

これから行楽には良いシーズンを迎えますので愛車のメンテナンスをしっかりと

安全で安心なドライブで初夏を満喫してくださいませ!

 

スバル レガシィツーリングワゴン(BG5) EJ20型エンジン AT AWD

スバル EJ20エンジン

今回入庫してきたのはスバル レガシィ(BG5)でございます。

ご依頼は「オーバーヒート」そして「カーエアコンの修理」ですがお話を聞いてみると

「走行中にエアコンが冷えなくなり、気が付くと水温計の針がHOT近くまで上がり

直ぐにエンジンを止めてロードサービスで自宅のガレージまで運んで貰った」とのこと。

オーバーヒート診断中

修理する前に一番大事なのはオーバーヒートによるダメージを点検&診断すること。

これにより今後の修理作業が大きく変わります。今回のオーバーヒートの原因は

どうも冷却水の漏れのようです(゜゜)

診断機でデーター確認

冷却水は漏れてかなり減っていましたのでエンジン内を冷却水が廻るようにしてから

エンジンを始動してテスターで水温を監視しながらガスケット抜けを調べます。

結果、シリンダーのガスケット抜けも無くてひと安心(^^;)

オーバーヒートしてから悪戯に車を走らせなかったオーナーの判断は正しかった。

それでは今回もいってみましょう!(=゚ω゚)ノ

 

冷却水の漏れている個所は特定出来ましたが・・・

ダッシュボードを取り外し

冷却水の漏れはヒーターコアからみたいでしたのでダッシュボード及び

各部を外していきます。メチャ大変です(*_*)

ヒーターユニットから水漏れ発見

思った通りにヒーターコアからジャジャ漏れでした(゜゜)

ヒーターユニットの取り外し

ヒーターユニットを外します。

助手席側のフロアー

因みに助手席のフロアまで水浸しでした(゜゜)

取り出したヒーターユニット本体

外したヒーターユニット。

ヒーターコアが見えている状態

ヒーターコア

こやつがヒーターコア。

ヒーターコアから緑青が吹いていました

真ん中あたりに緑青が出ており、ここから水漏れしたみたいです(゜゜)

分解したヒーターケース内。冷却水まみれです

ヒーターコアだけサッサと交換して元のように組付けようかと思いましたが

ケース内がクーラント塗れで仕切り板のスポンジもボロボロでしたので

ヒーターユニットを洗浄します

出来るだけキレイに洗浄して古いスポンジを剥いでいきます。

仕切り板のスポンジを張り替えていきます

完全に乾かしてからスポンジを張り付けていきます。

一つ一つ手作業で張り付けていくので地味に内職みたいです(^^;)

新しいヒーターコア

ケースにヒーターコアを組み込んだ状態

ケースを組んだら新しいヒーターコアを組付けて完成!(^^♪

ヒーターユニットはこのまま暫く待機しておきます。

取り出したクーリングユニット

お次はクーリングユニットを分解していきます。

ケースを分解してエバポレーターを取り出しました

ケースを割ってエバポレーターを取り出します。

折角なのでブロアーファンも分解してみます

ブロアファンと分解したケース

ブロアーファンのケースも分解したらきれいに洗浄しましょう。

スポンジを張り替えてケースを組んだ状態

こちらも内外共にスポンジを新しく貼り付けます。結構時間が必要になります。

新品のエバポレーターとエキパンとチューブ

このエキパンに組付けているチューブが欠品でかなりの時間をロスしました( 一一)

クーリングユニットの完成

ケースも洗浄したら新しいエバポレーターを組付けます。

完成したブロアーファンとクーリングユニット

準備が整いました(^^♪

車体にヒーター&クーリングユニットを組付中

サッサと組付けてしまいます。実際は大変ですけどね(^^;)

色々な配線が邪魔をします

ダッシュボードを載せる前に誰が施したかは知りませんがきちゃない配線を手直しです。

潰れたネジ穴を修正中

何故か?ところどころ潰れているネジ穴を修正中(*_*)

こういうので時間だけが無常に過ぎていきます。

やっとダッシュボードが載りました

大体の準備が整いましたのでダッシュボードを載せます。

ダッシュボード周りを組み付けていきます

出来るだけ傷が付かないように作業しますが気が気じゃないっす。

ハンドルも付けて一安心。とても大変な作業です

やっとここまで戻ってきました(´▽`*)

 

オイル漏れ修理&タイミングベルト関係の交換

EJ20エンジンを点検中

各部からオイル漏れしている感じなのでエアコン修理と並行して修理作業を開始!

パワステのポンプからかなりのフルード漏れがありました

パワステのポンプからフルードがジャジャ漏れ(゜゜)

タイミングベルトとご対面

エンジン全体を強力洗浄である程度キレイにしてからタイミングケースを外します。

パワステフルードが付着したタイミングベルト

タイミングベルトにはパワステのフルードがべったりと掛かっておりました(゜゜)

ほんと危ないところです。

クランクシャフトのオイルシールからのオイル漏れ

クランクシールからもジャジャ漏れ!(゜゜)

ウォーターポンプ

カムシールからもオイル漏れ

カムシールからも漏れ漏れ(゜゜)

フロント廻りを分解した水平対向エンジン

カムシールを抜いた状態 左バンクのカムホルダー

左バンクのカムシャフトの所にブラケットが付いており

カムホルダーのOリングからオイル漏れ

取り外した硬化したOリング

そこのOリングからも漏れていたので交換。

新しいウォーターポンプを組み付けます

当たり面をキレイに均したら新しいウォーターポンプをドッキング!

クランクシールを抜いた状態

左カムシャフト

古いオイルシールを抜いて

新しいオイルシールを打ち込みます 右バンクのカムシールも打ち込みます

新しいオイルシールを打ち込みます(^^♪

新しいタイミングベルトを張った状態

各部のベアリングを組付けたらタイミングベルトを張ります。

タイミングケースを装着しました

タイミングケースを組付けたらこのままで待機です。

バルブカバー

バルブカバーを取り外してプラグも外しました

バルブカバーガスケット&プラグを交換します。

カチカチに硬化したヒーターホース

純正のヒーターホース

ヒーターホースを組み付けます

中にサビがいっぱいのヒーターホースも交換しておきます。

 

パワステ&エアコン修理

フルードが漏れていたパワステのポンプ

リビルト品のパワステポンプ

ジャジャ漏れなパワステのポンプはリビルト品で対応します。

コンデンサーの潰れたねじ穴を修正

何故か?潰れているコンデンサーのネジ穴。タップを使って修正中(゜゜)

エアコンのコンデンサーは内部を洗浄して再利用します

コンデンサーは内部を洗浄してから再使用します。

リビルト品のACコンプレッサー

エアコンのコンプレッサーもリビルト品で対応します。

コンプレッサーとレシーバーを交換

コンプレッサーを設置してレシーバーを交換してから各ホースを組付けます。

パワステ、オルタネーター、ACコンプレッサーを組み付けた状態

パワステやオルタネーター等を元のように組付けていきます。

組み上がったら冷却水を注入します

冷却水を注入してエンジンを始動。既定の水温になるまでしばし置いておきます。

その間にオイル漏れ&水漏れがないか?チェックします。

エアコンシステムの真空引きを開始

エンジン関係も問題無さそうですのでエアコンシステムの真空引きを開始。

ゲージの指針は真空状態を表しています

この状態で約半日ほど放置しておきます。

ガスチャージしていきます

次の日にじっくりとガスチャージ開始。いい感じに圧力も上がり冷えも上々!(^^♪

これで最終チェックして無問題であれば納車出来るなと考えていたら・・・

 

まさかのリビルトコンプレッサーからのオイル漏れ!

突然ACコンプレッサーからオイル漏れが発生

リビルト品のコンプレッサーからオイル漏れ

ファッ!(゜゜) 何コレ? エアコンのコンプレッサーからオイルみたいなものが

出てきてる(*_*) 何度拭いても出てくる(*_*) マジかよ(*_*)

直ぐにリビルト屋に連絡。くだらない話をしてくるので全て論破!

再度コンプレッサーを取り外しします

折角組んだのにまた外します。たまりません(*_*)

届いた代替品のコンプレッサー オイル量の点検

やっと届いたリビルトのコンプレッサー。とりあえず中のオイル量を計測します。

再びマニホールドゲージを繋いだ状態

組付けて再度真空引きを開始。

二度目の真空引き&ガスチャージ開始

そしてガスチャージ。

安定したガス圧

いい感じに圧力も安定。

 

最終チェックの為にテスト走行へ!

屋外でのテスト走行

それではテスト走行へいきましょう!

いろんなパターンでのテスト走行です

吹き出し口で計測

かなり涼しい~!いい感じです。

国道沿いでテスト走行

吹き出しで5℃台

最終的に保護回路が働くくらい冷えるようになりました。良き!

スロットルバルブを洗浄

テスト走行中にラフアイドル気味だったのでスロットルを洗浄。これ大事。

紺色のスバル レガシィ ツーリングワゴンBG5

車検にも無事に合格しましたのでコレにて全ての任務が完了!(^^ゞ

今回かなりの時間が掛かりましたが待ちわびるオーナーにも大変喜んで頂き

こちらも気持ちの良いお仕事をさせて頂き感謝でございます(^^♪

ありがとうございました。

スバル レガシィ(BH5) @ カーエアコンの点検&故障修理
スバル レガシィのエアコン修理です。マグネットクラッチのダンパー破損の為にコンプレッサーを交換。電動ファンが回らないことが判明して大変なことに。カーエアコンの点検修理はハッコーカーズへ

 

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ハッコーカーズ|note
大阪の片隅に引き篭もりつつ ひっそりこっそり自動車やバイクの修理をしているものです。 現在のこと、これからのこと、過去に経験したことなど書き留めてゆきたい(^^;) で自動車の整備&修理の情報を発信中。

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