あのとろけるような熱い夏がやっと終わってホッとしていたら
気持ちのよい「秋」はさっさとスルーされて大嫌いな寒い冬がやって来ます。
これからやって来るシーズンは「スキー」に「スノボ」、家族で「温泉旅行」なども
いいけれどその前にご自分の愛車のメンテナンスを忘れずに!
それじゃ今回もいってみましょう(^o^)丿
お車は スバル レガシィ(BP5)であります。
現在の走行距離は「10万km」を少し越えたところ。
一昔前は「10年もしくは10万km」がターニングポイントみたいな感じで
大体そのあたりで「乗り替える?」それとも「乗り続ける?」と
そのために家族会議をしていたような風潮がありました。
でも時代の流れかは知りませんがもはやこちらでは「10年 or 10万km」は
只の通過点に・・・。
最近では「20年 or 20万km」に到達した時点で「どうするべ?」と
オーナーとお話ししておりますが全ては日頃のメンテナンスありき。
乗りっぱなしではとても無理なお話しですけどね。
エンジンは言わずと知れたスバルの「水平対向エンジン」。
オーナーからはまだまだ乗りたい!とご依頼を受けましたので
各部の点検&整備をしていきましょう(^o^)丿
何やら漏れたオイルでベタベタしておりますがどうもパワステポンプから
漏れているみたいです(゜゜)
そして「10万km突破記念」のタイミングベルト交換はお約束。
ラジエター脱着。
パワステポンプを外すと漏れたフルードでプール状態でした(゜゜)
ケースを外すとタイミングベルトが登場。
漏れたパワステのフルードがタイミングベルトの背面にまで飛び散っておりました。
BP型は可変カムになっております。
カムシールを打ち替える為にプーリーを脱着します。余談ですが
このカムプーリーのロックボルト、締まり過ぎで緩まないことが多々あります。
ほんとコレを設計した人に是非とも作業させてやりたい(`´)
タイミングベルトを外しオートテンショナーやアイドラベアリングたちを外し
何とかカムプーリーを外しましたがプーリーを固定しているボルトが予想どおり
鬼のように固く締まっておりSSTを使っても緩めるのがほんと大変(+_+)
漏れたオイルがEXマニの遮熱板のところで焦げ付いておりました(゜゜)
エンジンのタペットカバーからもオイル滲みがありました。
サーモスタット。コレもいきなり昇天するとオーバーヒートしてエンジンが壊れるので
同時交換しておきたいブツでございます。
カバーを抜こうにも抜けない。相変わらず作業性の悪いエンジン・・・
取り外したタペットカバー。
エンジンオイルはキチンと交換されているみたいでカムまわりはキレイでした。
しかし部品点数が多いっす!(一一”)
タイミングベルトはそれなりにヤレておりました。
軽い気持ちでついでだからとブローバイホースを交換!
しかし全然ついでではなく「カチカチ山」の「パリンパリン」になったホースが
入り組んだところに刺さっており交換するのは思った以上に手間が掛かりました。
ついつい忘れちゃう「サーキュラープラグ」。ちゃんと交換しましょうね。
取り付け面はキレイにしておきます。
よくイリジュウムや白金で「10万km無交換」とかありますが
店主はあんまり信用してません。
プラグを外すのもメチャ固かった。ほんと勘弁してほしいっす(+_+)
そしてドロドロに汚れたエンジンを強力洗浄にてキレイにしていきます。
スッキリ~!(^^♪
ウォーターポンプの交換時にはここのホースは必ず同時交換しておきます。
腐食したサーモハウジング。出来れば交換したい。
オイルシールはスバル純正を使用。クランクの分を入れて5個打ち替えます。
クランクシール打ち込み
カムシール打ち込み。ほんとに手間が掛かります(^^;)
タペットカバーも組付けていきます。
サビで固着していたボルト。勘弁して下さい(ーー;)
「鬼レベル」の固さを誇るカムプーリーのロックボルト。
さすがに再使用は怖いので新品のボルトをチョイス!
カムプーリー。規定トルクにて締め付けてやりましたよ。
そしてタイミングベルトをキチンと張れたらひと安心。
タイミングケースを組付け。
リビルト品のパワステポンプを組付け。
最近リビルト品のハズレを引くことが多いのでちゃんと作動するまで毎回
胸がドキドキしております。この歳になってまさかドキドキ出来るなんてね(*´з`)
ラジエターのホースはシリコン製をチョイス!
結構な確率で交換されていないラジエターのドレンパッキン。
パワステのフルードタンクも外して洗浄。カチカチ山なリターンホースは交換しておきます。
ほぼ組みあがったのでエンジンを始動!
テスターでデーターを見ながら各部のオイル漏れや水漏れをチェックしていきます。
フロントのデフオイルを交換。
きちゃない(゜゜)
リヤデフオイル交換。
メチャきちゃない(ーー;)
鉄粉も山盛り(゜゜)
フロントのブレーキパッド。
減ったブレーキパッドは交換します。
リヤブレーキ。こちらも同じくブレーキパッドを交換します。
ブレーキフルードを抜き替えたら
テストドライブに行くのだ~(^o^)丿
スバル独特の「ドロドロ音」は聞こえませんが気持ち良く
レガシィさまは駆け抜けてゆきます。
最終的に各部の漏れや不具合がないのを確認したらコレにて全ての作業が
完了でございます(^^ゞ
お待たせしましたオーナーにも無事に納車させて頂きました。
これでとりあえず「20万km」までは走って頂くこととして
それから先のことは随時ご相談( ̄▽ ̄)
ということで今回の「町工場 奮闘中」はココまで!
それじゃ またな~(^o^)丿
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こちらでもいろいろとつぶやいておりまする(^^;)
コメント
元整備士MR2さま こんにちは(^^)
よくわかります(笑)
コテコテの油汚れはなかなか取れませんので
私も一般用から業務用までいろいろ試してます(^^)
たぶん探せば強力な洗浄剤が手に入ると思いますが
お取り扱いには充分注意されてくださいませ!
(^_^;)
返信ありがとうございます。
特殊な溶剤後の画像があまりにもキレイになっていたので衝撃でした。
たまに嫁さんの依頼でガスコンロや換気扇ダクトを掃除するのにブレーキクリーンで徹底洗浄してるんですが、結構時間かかるもので。。。
元整備士MR2さま まいどでございます(^^)
「特殊な溶剤」ですがアルミ部分はかなりキレイになります。鋳鉄の部分もキレイになりますがこびりついてるのはブラシ等で擦ってから噴射するとエエ感じになります(^_^;)
只、手についたり吸い込むとかなりヤバい?ので
申し訳ありませんが商品名は公開致しません<(_ _)>
よろしくデス!
(^_^;)
どうもお疲れ様です(^-^)
「特殊な溶剤」の威力がアルミ部分とはいえ、すごいですね。ブロックの鋳鉄部分にも威力を発揮するのでしょうか?
業務用だとは思いますが個人でも購入できるものなら試しに買ってみたいです。商品名公開可能であれば知りたいです。