車のエアコン修理② @ スズキ キャリートラック(DA52T)

大阪は連日の猛暑の為、店主も汗だくだくでヘロヘロでございます。

しかしそんな猛暑の中でも野外で働いている方々は勿論のこと屋内でも汗水垂らしながら

一生懸命働いておられる全ての方々に暑中お見舞い申し上げます(^^;)

これだけ暑いと家や職場は言うに及ばず、クルマのエアコンも冷えないとマジで乗っていら

れません 時節柄、今回もそんなご依頼がやってきました。

 

スズキ キャリートラック DA52T K6A型エンジン MT 2WD

スズキ キャリトラック DA52T

スズキ キャリートラック(DA52T)でございます。

中古車で購入されたらしいのですがエアコンの冷えが悪いとのことで店主の秘密工場に

入庫してきました。それじゃ早速、点検していきましょう (^o^)丿

マニホールドゲージ

マニホールドゲージを接続して指針の動きを読んでいきます。

とりあえずガスは入っているみたいですね。

高圧が低すぎ

エアコンを実際にONしてみると・・・高圧が低すぎでした。コンプレッサーがアウチ!

リフトアップ

オーナーの了承を得ましたので修理作業を開始します。

なにわともあれフロントバンパーを外さないと始まりません・・・

サビたネジが外れない

お約束のように錆びたプラスネジの頭が潰れてくれました(一一”)

錆びついて全く緩みません。このままだとフロントバンパーが外せませんので

何とか外したプラスねじ

チカラ技で緩めてみました。しかし何でもかんでも「プラスねじ」を使うのは

やめてほしいぞスズキさん。

フロントバンパー脱着

汗だくだくになりながら潰れたネジを緩めて無事にフロントバンパーが外れました。

ここまでするとやっとエアコンのコンデンサー(左側)が丸見えになります。

K6A型エンジン

先に逝かれたコンプレッサーを外します。

ACコンプレッサー

コンプレッサーを外そうとしたら元々の配線コネクターが無く(゜゜)

剥いた配線同士を撚ってビニールテープで巻いており過去にコンプレッサーを交換

もしくはコネクターが焼けたのかもしれないと推測中。

 

逝かれたACコンプレッサーを外してみた

外したACコンプレッサー

外したコンプレッサー。中のオイル量を確認してみると・・・

コンプレッサーから出てきた少ないオイル

コンプレッサーから出てきたオイルはコレだけ(゜゜)

焼き付いてもおかしくないレベルです。

エキパンが見えている

奥に見えているのが通称「エキパン」。エキスパンションバルブと申します。

エキパン

エキパンは詰まったり作動不良になったりと色んな問題を引き起こすので

出来るだけ同時交換することが望ましい。

エキパンを外していく

内部がサビたエキパン

よく見るとエキパンのスプリング部分がサビており過去に水分の混入があったような

形跡が見られます(゜゜)

パイプのOリングを交換

Oリングは必ず新品に交換しましょう。必ずです!(`´)

新品のエキパン

新しいエキパン。

新旧エキパンの比較

いろいろと「カイゼン」されてるのが見受けられます。

エキパンを組み付け

エバポレーターを「強力洗浄」にてキレイにしてから新しいエキパンをドッキング(^^♪

コンデンサー

お次はレシーバーを交換します。

レシーバー

見た時から嫌な予感はしておりましたが案の上、レシーバーを止めてるボルトが

錆びついて緩まない。コスト削減も分かりますが大事な個所には錆びにくい材質を使って

ほしいですねスズキさん!( 一一)

外したレシーバーとサビたボルト

何とか抜いた錆びたボルトたちとリキッドタンク。

新品のレシーバー&ボルト

新しいレシーバー&ボルト。気持ち良き!(*´з`)

新品のレシーバーを組み付け

コンデンサーも「強力洗浄」にて内部をキレイにしたら新しいレシーバーをセット!

リビルトのコンプレッサー

届いたリビルトのコンプレサー。

コンプレッサーを組み付け

車体側のコネクターが無ぇのでコンプレッサーのコネクターに合う端子を

チョイスして絶縁して組み付けておきました(^^♪

 

やっと準備が整いました( ̄▽ ̄)

スズキ キャリートラック 前面

更に少しでもエアコンが冷えるように目立つ隙間を出来るだけ埋めてみます。

真空引き作業開始

そうして大体の部分が組めたらココからが大事!

まずは時間をかけて真空引き作業を開始します。

マニホールドゲージ 真空状態

真空に引いた状態で半日くらい放置しておきます。

ガスチャージ

そしてじっくりとガスチャージ開始。

必ず「メーカー指定のガス量」を計ってチャージしましょう。

暑い時期になると車のエアコンが「よく冷えないから」という理由だけで

簡単にガスチャージする方々がいらっしゃいますが上記の理由から

「継ぎ足し」は基本的にNGだと思っておいて下さい( 一一)

室内の吹き出し口温度 約10℃

次第にガス圧も安定してきていい感じで冷えてきましたよ(^^♪

 

最終チェックの為にテスト走行へ

吹き出し口の温度 8.2℃

ということでテスト走行へレッツラ・ゴー!(^o^)丿

とりあえず 良い感じでエアコンは冷えております。

吹き出し口温度 7、1℃

いろんなシチュエーションを想定して走ってみましたがずっと天気がよくない状態でした

のでこの現在の猛暑だともう少し吹き出しの温度も上がるとは思いますが最初の「熱風」

よりは遥かに快適にお仕事に使用して頂けると思います(*´з`)

エアコン修理が完了したキャリートラック

ということでコレにて全ての作業が完了!(^^ゞ

待ちわびるオーナーにも無事に納車させて頂きました。

まだまだ残暑が厳しいですが熱中症に気をつけてお仕事に励んで頂きたいと思います。

それじゃ またな (^o^)丿

 

スズキ ワゴンR (MH21S) @ エアコン修理 夏の陣②
ワゴンRのエアコン修理です。診断するとコンプレッサーの故障が判明したので人柱的に「社外新品」のコンプレッサーを組み付けたところ圧縮不良で全然冷えず。コンプレッサーを3回も交換する羽目になり安物買いの銭失いとなりました。

 

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ハッコーカーズ|note
大阪の片隅に引き篭もりつつ ひっそりこっそり自動車やバイクの修理をしているものです。現在のこと、これからのこと、過去に経験したことなど書き留めてゆきたい(^^;)で自動車の整備&修理の情報を発信中。

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