ドンドンと世の中が暑くなってきている今日この頃。
店主みたいなメタボ族にはとても耐えることの出来ない暑い夏が
今年も確実に近づいております(ーー;) そしてそれと共に毎年毎年
「お約束」のようにやってくるのはカーエアコンの修理なのであります。
今回はそんなエアコン修理の日常を少しだけお見せいたしましょう!
まずはトヨタ カローラ AE100。
「エアコンの冷えが悪い」と言うのでマニホールドゲージを入れて点検。
時期的にも圧力的にも悪くないのに冷えない。原因は「外気導入」してたからでした。
よくあることですね(笑)
ニッサン インフィニティQ45 ディーラーで高圧ホースから漏れているが
高圧ホースが製廃で「部品がないので修理出来ない」と言われたみたいです。
エンジンルームを除いてみると確かに高圧ホースのカシメから漏れた後があります。
実際にエアコンシステムがどんな状態かを知るためにオーナー承認のもと
配管内を一度真空引きしてからガスチャージ。コンプレッサーが全く動きません(ーー;)
コレでは困りますので冷えない原因を探ります。
一番怪しい圧力スイッチをテスターで調べると案の定、逝かれておりました(ーー;)
とりあえず強制的にコンプレッサーをONしてみると
ゲージの圧力を見る限りコンプレッサーも良くない感じです。
そして室内も何か暑い!いくらコンプが弱っているとしても
もう少し冷えてもいいくらいです。折角なので原因を探ってみます。
そして分解してみたら原因が分かりました(゜゜)
「外気」と「内気」の切り替え用サーボが故障してるみたいで外気側への一方通行でした。
コネクターを抜いてサーボを止めて「内気循環」に固定しておきました。
この状態で最初よりは随分マシにはなりましたがこのエアコンシステムを本格的に
修理するには高額修理への道は避けては通れず、
オーナーと協議の結果、しばらくこのままで乗ることになりました。
マツダのAZワゴン。スズキのワゴンRの「OEM車」です。
別件で入庫してきたのですがエアコンの冷えが悪いとのことでオーナーが
中古のコンプレッサーを持参してきましたので早速点検&診断していきます。
ガスは入っているみたいですがA/CスイッチをONにしてもコンプレッサーの
マグネットクラッチが動きません。オーナーはこれで「コンプ不良」と判断したようです。
まずコンプの電圧を測ります。すると電圧がありません。
コレではコンプレッサーが動くことはまずナイです(^^;)
なので電気の流れを追いかけていくと・・・
コンプ用のリレーにたどり着きました。早速リレーの電圧を測定してみると
おかしな電圧が出ております。
リレー単体を強制的にスイッチングさせると見事に逝っておりました。
A/Cリレー
新品
旧品は端子のところに「緑青」が吹いておりましたよ(゜゜)
とりあえず新しいリレーを組んでエアコンをONしてみると
今度はちゃんとコンプレッサーが動きました。ところが
吹き出し口からの風がブロアーファンを全開にしても勢いのよい音だけで
ほとんど「そよ風」程度しか出てきません。
原因はA/Cのクリーンフィルターが激詰まりしてました(゜゜)
新しいクリーンフィルターに交換したら吹き出し口に温度計をセットして
どこまで冷えるかテストします。するといい感じでドンドン温度が下がっていきますが
あともう少しってところでコンプレッサーが切れてしまいます。
これじゃあ真夏になったらとてもじゃないけど耐えられない。
原因はすぐにわかりましたのでチョイと試してみると
アイドリングでここまで下がったのでほぼ間違いないでしょう。
只、作業がオオゴトになりそうなのでオーナーと話し合いの結果
しばらくこのままでいくことになりました。
お仕事車のスバル サンバーさま エアコンの冷えが不良で入庫してきましたので
とりあえず点検しましょう。
マニホールドゲージを入れて診断していきますと圧力がチョイと足らないみたいで
冷えない感じです。ガス漏れをしているのは確実なのですが漏れが小さいので
今回は蛍光剤を注入してしばらく乗ってもらいましょう。
真空引きをしてコンプレッサーオイル&蛍光剤を注入。
準備が整いましたらガスをチャージしていきます。
このマシーンも吹き出し口からの風が「そよ風」みたいなので
激汚れなA/Cのクリーンフィルターを交換してから修理作業を続行します(゜゜)
アイドリング状態でこれだけ冷えれば問題ないでしょう。
只、エアコンのガス漏れが直ったわけではありませんので
オーナーには今後のことを説明して納車させていただきました(^^;)
最後はクライスラー Jeep チェロキーであります。
「エアコンが効かない」ということで秘密な工場に入庫してきました。
新オーナーは前のオーナーから「エアコンのパイプorホースからガス漏れしてる」と
聞かされたようです。それじゃ早速点検&診断していきましょう。
マニホールドゲージを入れて冷えない原因を推理します。
点検してみて分かったことは「エキパン」が詰まっているという事実。
オーナーに診断結果を伝え
「まずは詰まりを解消してエアコンシステムをちゃんと起動させないと
実際にガス漏れがあるかどうか調べることが出来ない」ということを了承して
頂きまして作業を開始します。
分解中。
奥にある四角い銀色の物が「エキパン」(゜゜)
コレを交換するのですが簡単そうに見えるのに限って作業が大変なのはお約束。
やっとのことで脱着!
当然、Oリングも全交換しておきます。
左が新品のエキパン。品番も変更されているみたいで何か改良されているのでしょう。
余談ですがこのエキパン、中身は新品なのに傷だらけのボロボロの箱に入って
店主のところへやって来ました。何故か遠い昔に愛する人と暮らしていた「アメリカ」を
一瞬 思い出しましたよ(^^♪
エキパンを組み付け
各部の組み付けが出来たら真空引き作業開始。この状態で一旦放置しておきます(^^)
そして次の朝、とりあえず今のところ漏れも無く「問題なし」と判断しましたので
ガスチャージしていきます。
そして詰まりが解消されたシステム内にドンドンとガスが入っていきます。
いい感じで圧力も上がっていきます。それと共に
アイドリング状態でブロアー全開でこれは効くでしょう(^^♪
そして更にお外へテスト走行に・・・
寒い~((+_+)) コレだけ冷えれば真夏が来ても大丈夫でしょう!
この後チェロキーのオーナーにもエアコンの冷えを確認して頂き
ご納得して頂きましたので今回の任務も完了!(^^ゞ
無事に納車となりました。コレから「梅雨」そして「夏本番」となっていきます。
そんな時にエアコンの効かない・冷えないクルマは只の鉄の箱です。
日差しがキツイと鉄板の上では目玉焼きが焼けます。
元々エアコンやクーラーが付いていないマシーンは別として標準装備なのに
カーエアコンが冷えないクルマを「気合」などで真夏に乗ると嬉しいことに車内で
「熱中症」になれること請け合いでございます(^^;)
店主が毎年 毎年かなりの数の「カーエアコンの点検・診断・修理」をしてきて
思うことは未だに昔ながらのその場凌ぎの20世紀的なクーラーガスだけの
「補充」という安易な手法が21世紀の現在でも続いております(ーー;)
でもこのツケは何時か必ず「高額修理」の発生となり御自分に却って来るって
ことです。そして今や時は既に21世紀です。
今までの「ブランド」や「ネーム」「規模」などに踊らされることのないように。
また外注ではなく自社できちんと「エアコンの点検&診断&修理」が
出来るところは皆さんのまわりにも必ず存在すると思いますので
ネットを駆使したり実際に見聞きしたり又はお仲間と情報を共有したりetc
どんな方法でも構わないので探してみてください。
本気で求めることによって何時の日か必ず素敵な「ご縁」が結ばれると
店主は思っております。
でわでわ(^^♪

自動車の「車検・点検・メンテナンス・整備・修理」等に関する
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こちらでもいろいろとつぶやいております(^^;)
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