前回

突然のエアー漏れによる「エキゾーストバルブ落下事件」により
一気に奈落の底へ突き落とされました(>_<)
その日の作業を終え、失意のまま家に帰る道中クルマのFMから
「悲しみに~~♪ 出会う度~~~♪」と音楽が流れてきて
気分はより一層 悲しくなりました(ーー;)
次の日、セリカのオーナーに訳を話しヘッドを割ることを了承して頂きまして
改めて「白煙修理」&「バルブ救出作戦」の開始です(^o^)丿
まずは邪魔するものを全て外していきます。
そして外すだけ外せたら
シリンダーヘッドを剥ぎますがいくら「アルミヘッド」だと言っても
サージタンク付きの直6は流石に重いです。とりあえずココまでくればひと安心
ですが歳のせいかこの時点で既にグッタリしております(ーー;)
「ピストン」がこんちくわ!右から2番目、5番のシリンダーのところで例の
「悲しみ」のバルブに出会えましたよ(ToT)
「お前さえ落ちてなけりゃ・・・お前さえ・・・」と何度も!何度も!
恨み節を言ってやりました(ーー;)
行方不明だった「バルブ」もやっとのことで救出しましたので
引き続いて「バルブシールの交換」をしていきましょう。
バルブシールを交換するにはバルブ関係を一本ずつ分解する必要があり
SSTを使って一本ずつ手作業で分解していきます。
ホントに地味な作業の連続(ーー;)
その割りにスプリングを縮めるのに結構なチカラが必要なので疲れます。
しかしバルブスプリングってヤツは本当に硬いのです。
24本もやってると手も腕も痛いし何より悲しくなります(´△`)
全てのバルブシールを交換したらヘッドの面をキレイにさらって測定します。
測定の結果、特に歪みもないようですので軽く面研だけしておきました。
ブロック側も測定!
コチラも無問題なんで面をキレイにしてあとはヘッドを載せるだけ!(^^)
フューエルインジェクター
インジェクターのOリング&インシュレーターを全交換しておきます。
ヘッドに組み付けたら
ブロックの上にヘッドガスケットをセットして
ドッキング!(^^)
明らかに漏れてきてるクランクシール。
古いオイルシールを抜き取って清掃。
新しいクランクシールを打ち替え
カムを組み付けてカムシールを交換したり
タイミングベルト組んだりとドンドンと元通りに組み付けていきます。
ここまでくるとココロもずいぶん軽やかになってきております(笑)
ヘッドカバー装着
タイミングケースカバーも装着
ついでにプラグも交換。純正は「白金プラグ」指定なのに何故か普通のプラグが
装着されておりました。なので純正の白金プラグをおごってやります(^^)
全て組み付けて調整したら完成です!(^^♪
新しいオイルを入れてエンジンに火をいれます。
何年やっててもドキドキする瞬間であります。
キーを捻ると
「キュルキュルキュル ヴヴヴォォオォォオオ~ン!」
やったぜ!ベイベー!一発始動だす!\(^o^)/
肝心の「白煙」はというと
完全に消え去りましたよ!(^^♪
いろんなアクシデントやあまりにも地味な作業の連続で
何度も心が折れそうになりましたが(笑)
あの凄い白煙がウソのように消えたのを見たら救われましたよ。
しかし実際には・・・
ガスケットが手に入らなかったり(´△`)
水や燃料ホース類が手に入らなかったり(´△`)
パーツ関係の「製廃」が多くて困ったり(ToT)
また、何個かのバルブリフターが抜けなかった為に
シャッターを閉めた工場の中で深夜まで凍えながら作業したり((+_+))
極めつけは作業半ばにて「1週間以上」家族全員が風邪で寝込んだりと
いろんな意味で「おもひで」に残るお仕事でした。
トヨタ セリカXX
コレからも良い状態を維持していくのは大変でしょうが
出来るだけ乗ってあげてくださいまし!
今回もたくさんのこと学ばせて頂きましたこと
ほんとにありがとうございました(^^♪
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<(_ _)>
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