加速時の振動!@ スバル レガシィ(BHE)

ここんとこ急激に秋めいてきましたがみなさま 如何お過ごしでしょうか。

店主は最近釣り場で出会った「ネコちゃんず」にとても癒されております(^^)

そのポイントへ行く度にどこからともなく現れてはいつの間にか背後にステイし

釣りをしている間や移動中も常に「ロック ON!」

お魚が釣れた瞬間、群がってきてはこちらが「やるぜ!」とも

言ってないのに針が付いたままのお魚を勝手に持っていこうとします(笑)

そんなかわぇぇ「ネコちゃんず」との癒しの日々を過ごしていたら

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スバル レガシィ(BHE) 大人の「6発」が入庫してきました。

今回はエンジン関係のメンテナンスを依頼されていたのですが

オーナーから「発進時や交差点を曲がるときに異音&振動が出るんです。

なので乗っていても全然楽しくない」と言われるのでお預かりして点検してみました。

テスト走行してみるとオーナーの言う発進時と交差点を曲がってアクセルを踏んだ時だけ

「ダッダッダッダッダッ・・・」という感じで振動が伝わってきます。

その後は変速ショック等もなくスムーズにジェントルに走ります。

その振動の感じから「ペラシャフト」か「AT」だと思いました。

更に症状が出るように走ってみるとどうもATが怪しい 。

たぶん「センダーデフ(トランスファ)」じゃないのか(゜゜)

修理に関する案をいくつかオーナーに提示し、協議の結果

改善するかどうかは分からないが一度ATFの交換をしてみようということに。

今までもディーラ-等で何度かATFの交換はしたことがあると聞いてはおりましたが

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レベルゲージで見ただけでもかなり汚れてましたよ (゜゜)

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まずは

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ATのオイルパンのドレンからフルードを抜きましょう。

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あまりの汚れっぷりにエンジンオイルと間違えそうです(゜゜)

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プロペラシャフトにも少しガタがありますが・・・。

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ATF用のエレメント。過去に交換されたような形跡はありません。

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外したATF用エレメント

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銀色の「粉」がいっぱい付着しております。

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きちゃないATF。

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コーヒーみたいになってます。

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もちろんキレイに抜き替えるにはATFのオイルパンも剥がないと意味がないでしょう。

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オイルパンを割ったら

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ストレーナーがこんにちは(^^)

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予想通り、銀粉が溜まりまくってましたよ(゜゜)

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分解中

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外したストレーナー。

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網目もかなり詰まっておりました(゜゜)

これだけ汚れております(゜゜)

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ATFは「スバル純正」を1ペール使用しました。

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新しいATF用のエレメントを装着。

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液体ガスケットをキレイにしていきますが毎度毎度コレが想像以上に大変です(>_<)

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洗浄中

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出来るだけキレイに洗浄します。


新品のストレーナーとの比較。

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新しいストレーナーを装着。

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汚れたパイプも洗浄中

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組付け

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AT用のオイルパン。

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オイルパン内の磁石には鉄粉がびっしり付着しておりました(゜゜)


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こんな感じです(ーー;)

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キレイにしてあげましょう!

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ほんとに地味に大変な液体ガスケット除去作業(>_<)

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こちらも地味で大変なボルトに付いた液体ガスケット除去作業(ーー;)

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準備が整いましたら

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オイルパンをドッキング!(^^)

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最初に抜いた古いATFが約「7,5L」なのでこのATには推定であと「2L」ほど古い

ATFが残ってると思われるので自作ツールを使って新油のATFで入れ替えていきます。

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きちゃないATFがドンドン排出されて

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最終的にはこんな感じ。エンジンオイルみたいな汚れっぷり(゜゜)

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ちなみにこれが新品のATFでございます(^^)

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折角なのでカチカチ山なATFのホースも交換。

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完成したら

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いざテスト走行へ!今回はかなりの時間をテスト走行に費やしました。

しかし残念ながら振動は完全には消えず(ーー;)

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停止状態から

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アクセルを踏み込むとフロントに約30パーセントほどトルクをかけるみたいで

その時に必ず振動(ジャダー)が出ており、たぶんトランスファーに異常が発生して

いるものと判断しました(ーー;)
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工場に戻ってからATFの漏れがないのを確認したら

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とりあえず作業は完了でございます(ーー;)

これ以上は高額修理へとシフトしますのでオーナーは少し考えますとのこと。

しかしスバル レガシィの場合「センターデフ」「トランスファ」は

AT内部に組み込まれているので当然ATFにて制御されたり潤滑されたり

冷却されたりとされているわけで・・・。

巷でよくある安価でしかも短時間でのATF交換や社外ATFによる交換等ではなく

今回のように手間の掛かるオイルパンを剥ぎ、スラッジをキレイにしたり

エレメントやストレーナーを交換し純正ATFを使用し、出来るだけ全量を交換するよう

に最初から作業していればこういう故障ももしかしたら防げるのかなと

自問自答している次第であります(ーー;)

 

「漏れ」と「にじみ」の境界線 @ スバル レガシィ(BHE)
スバル レガシィ(BHE)の点検&オイル漏れ修理です。東大阪で車検整備や修理をしているハッコーカーズです。大阪でスバル車の点検・車検・整備・修理等でお困りの方はお問い合わせ下さい。

 

 

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こちらでもいろいろとつぶやいておりまする(^^;)

コメント

  1. 店主 より:

    Rotarycoupeさま こんにちはデス(^^)
    「CVTのメンテ推奨スケジュール」ってちゃんとあるんですね(笑)
    最近ではATFやCVTの「無交換指定」が多いですがいろいろとバラしているとほんとに無交換でええんかな~?と思うことのほうが多いデス。
    ディーラーにはディーラーの、町工場には町工場の?
    それぞれのやり方があるので一概にどれが良いとは言えませんが 要は「作動油」として劣化しているフルードを「定期的」にいろんな手段を講じて出来るだけキレイな新油に交換しようと考えるのが大事ではないんでしょうかね~?(^_^;)

  2. Rotarycoupe より:

    CVTのメンテ推奨スケジュール、ネットで分かる範囲で調べてみましたが、メーカーによってまったくバラバラですね。驚きました。
    極端な例では、全量の半分しか交換できないことをマニュアルに堂々と謳い、しかも交換スケジュールが短かったりします。ディーラーのお仕事を作るためでしょうか?
    いっぽうで無交換を指示しているメーカーもあり、これらをどう捉えてよいのか、難しいです。
    面白いのは、どのメーカーも分解時には全量交換しなさいと明記していることです。本音としてはオイルパンを剥がして交換して欲しいみたいですよ(笑)

  3. 店主 より:

    あれっくすさま まいどれす! (^^)
    「見えないものは信じられない?」というのが世の中の風潮?ですが「目には見えない」けど存在するものは多数あります。でも「見えない」ものを修理するのめちゃ疲れます(^_^;)
    スバルの「メンテ推奨スケジュール?」
    すいません、ぼくも知りませんデス(゜o゜)

  4. あれっくす より:

    電気にしても、ATにしても直接目に見えないものは厄介ですね。
    音やバイブレーションもそういえば見えませんね。
    単純なMT乗りは、分解してら分かるのである種あきらめもつきます。
    ただ、鬼嫁号はCVT・・・
    スバルのCVTですが、メンテ推奨スケジュールってどんなもんでしょうか?

  5. 店主 より:

    Rotarycoupeさま、お元気そうでなによりです(^^)
    「ATF交換」については長い間いろんなところで議論?されており作業方法もSHOPやメカによっても違うでしょうし考え方やコストの関係等でも変わってくることと思われます。ですがこちらでは可能な限り古いATFを交換したいが為に時間も手間もかかる作業方法をとらせていただいているわけでして(^_^;)
    今回のような故障に出会う度に最初から手間をかけてATFの交換をしていれば少しは予防出来たんじゃないかな?といつも自問自答しています(^_^;)
    うちもFFのCVTは少ないですが(笑)
    今まで作業した分に関してはオイルパンを剥いだら同じようにスラッジが溜まってました(^_^;) 只、ストレーナーが部品としてメーカーから出ていないやつもありますのでステンの網タイプならまだしも布タイプのモノはどないすんねん?て感じデスね(ーー;)

  6. Rotarycoupe より:

    お久しぶりでございます。
    小生の経験からも、新車から5年後の最初のATF交換では効果が認められたものの、その次の交換ではまったく症状が変わらなかったので、やはりオイルパンを剥がしてストレーナー交換までしてもらわないといけなかったのかなと思っています。
    ちなみに、FFのCVTも状況は似たようなものでしょうか。まだCVTでの経験が乏しいものですから。