長かった寒さも随分と和らいだ感じがする今日この頃。
みなさま、如何お過ごしでしょうか(^^)
店主は今年の初めから仕事に追われ只でさえバタバタしているところへ
悲しいかな「黄金の右腕」まで負傷する始末・・・(+_+)
利き腕が使えないのがこんなにも大変だとは思いもしませんでしたよ。
しかし泣き言ばかりを言っててもどうにもならないので
自分の出来る範囲で少しずつお仕事をこなしております。
そしてここまで来るのにホントいろいろありましたが「気分一新!」
このブログから新たにワールドワイドに発信していきますぜ!(^o^)丿
今回入庫して来ましたのはスバル レガシィ BE9でございます。
現在の走行は約117,800kmほど。
各部の点検をご依頼頂きましたので早速始めましょう。
エンジンは水平対向の「2.5L」を搭載しております。意外や意外このエンジン、
ノンターボですがトルクがあり中々良い感じで走ってくれます。一発の速さはないですが
全域フラットな感じで乗りやすいので個人的におすすめです(^^♪
リフトアップ
(゜゜)!
アンダーカバーを外そうとしたら何処かの誰かさんが作業した後ちゃんと締めて
いなかったのかは判りませんが止めてるボルトが何本か無くなっておりました(゜゜)
オーナーから「前にエンジンのチェックランプが点灯したのですが・・・」
とお聞きしたのでテスターを繋いでみましたところ
「バンク2のカムセンサーが過去にダメになったよ」とメモリーしておりました。
何かの拍子に故障を知らせたみたいですが、今現在は特に調子が悪いワケでもない
のでトラブルコードを消去。もしかしたら「自然治癒」したのかもしれません。
まだ「ドロドロ ドロ」と素敵な排気音を響かせておりました(^^♪
リフトアップ
エンジンまわりをチェック!
パワステのポンプから漏れ発見!(゜゜)
フロントブレーキ
ブレーキもジャダーが出るとのことなのでよく見ると結構ローターが荒れてます。
更に点検していくと・・・
冷却水の漏れ発見!(゜゜)
プラスチックのサーモケースにクラックが入って漏れてる感じです。
そしてオーナーに点検結果を報告。了承して頂きましたので修理作業を開始します。
フロントキャリパー脱着
分解中
点検中
キャリパーのスライドピンがグリス切れで完全に固着しており
お陰でブレーキパッドも片減りしておりました(゜゜)
新品のブレーキローターをドッキング!
新しいブレーキパッドを組付けていきます。
キャリパーのオーバーホールは今回無しなので
フロントブレーキ完成!
リヤブレーキ
分解中!
リヤはブレーキパッドだけ交換。
各輪のブリーダーから順番に抜き替えていきます(^^)
マスターシリンダー
きちゃないブレーキフルードも出来るだけキレイになるまで抜き替えましょう。
パワステポンプのオイル漏れを修理していきます(^^ゞ
見たまんまですが かなり漏れてましたよ(゜゜)
作業を邪魔するものはどんどん撤去していきます。
パワステポンプ脱着!
ポンプを止めているこのボルト
錆びついているお蔭で「激」固着しており危うく抜けないとこでした(ーー;)
パワステポンプだけ交換する方も多いですが折角なんで店主は「カチカチ」になった
ホース関係も出来るだけ在庫があるうちに同時交換することにしております。
ポンプを組付け。
フルードタンクはきれいに洗浄して再利用します。
ファンベルトを張ったら新品のパワステフルードを注入。パワステ関係が一段落したら
冷却水の漏れを修理していきます。
クラックの入っていたサーモケースを交換します。
ついでにラジエターのロアホースとサーモスタットも交換です。
組付けます
ラジエターのドレンパッキンも交換します。交換せずにそのまま使うとよく
漏れますのでオイルドレンパッキン同様、必ず同時交換してくださいませ(^^;)
全部組み付けたら冷却水を注入してエンジンを始動!
オーバーヒートさせないように水温を監視しながら冷却水を廻します。
そしてテスターにて水温が安定してるのを時々確認しながら直ぐ隣で暫く
違う作業をしていると突然、哀愁漂う店主の背中越しに「バンッ!」という
大きな音がしたので何気に後ろを振り向いたら・・・
「うぁぁぁぁぁーーー!」(゜゜)
「何コレーーー!」(゜゜)
突然レガシィさまから何故か冷却水がジャジャ漏れに・・・(゜゜)
しかも水蒸気で一瞬、辺りが真っ白に・・・(>_<)
直ぐにエンジンを止めて漏れた原因を探ってみると
マジかぁ~(゜゜) なんとラジエターのアッパーホースの刺さる口のところが爆発。
一人薄暗い工場の片隅でクーラントの焼けた匂いと冷却水に濡れた足元に涙しながら
事の経緯をオーナーに連絡。曰く「それやったら仕方ないです。ラジエターも交換して
ください」と言われました。オーナーさん「ほんまに良い人」(*^^)
ということで急遽ラジエターを交換することが決定しました。
まずは何においてもラジエターの脱着。
見事に「差込口」がありません(゜゜)
そしてサルベージした粉々に砕け散った差込口。ありえない(ーー;)
オーナーから差し入れの新品のラジエター。
そのまま組まずに先にコンデンサーの当たるところにスポンジを貼って
スキマを埋めておきます。僅かなことですがコレをするだけでも意外と冷却効果は
アップします。何事も「小さなことからコツコツと」ですぜ!(^^)
電動ファンを移植したらホース関係も新しいものに交換して
ラジエターをドッキング。冷却水を注入したら再度エンジン始動(^^)
そしてテスターにて水温を監視しながら電動ファンが回るまで傍で張り付いていましたが
今度は問題なさそうです。お陰さまで少しホッとしました。
いつものようにテスト走行。しかしこの「水平対向2.5L」フィーリングといい
トルク感といい本当に良いです!店主はスバルのこと少し見直しましたよ(^^♪
テスト走行から秘密工場に戻ってきたらピットにて最終チェック!
冷却水の漏れやオイル漏れが無いのを確認。
ブレーキも無問題。
コレにて全ての任務が完了!(^^ゞ 結構な時間が掛かりましたが
待ちわびるオーナーにも無事に納車することが出来ました。
今回、突然の「ラジエター爆発」というアクシデントに見舞われて
オーナーさまにもご迷惑をお掛けしましたがとりあえず対処出来てよかったです。
それじゃ またな~(^o^)丿

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こちらでもいろいろとつぶやいております(^^;)
コメント
メバリングさま こんちくわです!
ホントに びっくりしましたよ(笑)
昔々は よくアッパーホースが炸裂したことはあったんですけどね (^_^;)
>僕だったら説明するのに気まずいです
店主もやっぱり 気まずいです(笑)
でもコレばっかりは 正直にお話しして 解決するしかない! (^_^;)
結果論になりますが 逆に考えれば オーナーに渡してからじゃなくて こちらで壊れてくれてよかった?とも思ってます (^_^;)
自動車整備業の むずかしいところです (-_-;)
お疲れさまです、ラジエターの爆発は怖いですね(*_*)
アッパーホースとの接続部って結構経年で劣化してますけどよりによってそのタイミングで・・・
実際整備すると、たまーにありますけど関係無い箇所がたまたま?不具合出ると僕だったら説明するのに気まずいです。理解あるお客さんで良かった?ですね!信頼されてる証ですよきっと^_^
加賀さま ありがとうございます (^^)
ローターは ジャダーが出てきたら 前はよく研磨しておりましたが 最近じゃ 皆様がネットで購入して「差し入れ」してくださるので(^_^;)
ラジエターの件ですが むずかしいところですね。
明らかにこちらの不手際ならまだしも経年変化による劣化の場合は とにかく現在までの状況を正直にオーナーにお話ししてから どう解決するのか?ですね(^_^;)
やっぱりケースバイケースになるかと (-_-;)
▼o・_・o▼コンニチワン♪
お引越し無事完了でしょうか?お疲れ様です
ローターはシャダーが出なければ結構交換はしないものなのかな?やせてきたら研磨できず交換となるのでしょうね。今のご時世だと研磨よりも交換っててもありますよね
ラジエーター爆発!びっくりですね~これってお客様によっては弁償しろよとかって話には成る場合もありますよね?ないのかな・・・うちだったらどうしようと考えてしまいました。発想が貧乏性ですみません(゜ーÅ) ホロリ
Rotarycoupeさま 新居?へお越しいただきまして
ありがとうございます。 ラジエターの爆発?は
ほんと、突然の出来事で びっくりしました(笑)
おっしゃるとおり オーナーに渡してからでしたら
目も当てられないところでしたよ(^_^;)
これからも よろしくデス! (^o^)丿
お引越しおめでとうございます。
私の車は古いので、いつどこで同じような爆発をするかもわかりません。
路上でなく工場で壊れたのは、オーナー様も含めてとても運が強いと思いますよ。