スバル レガシィ(BH5) @ 水漏れ修理とブレーキのリフレッシュ!

ある日のお昼下がりに

「水漏れてしているのですが」と緊急入庫してきましたのは

スバル レガシィ(BH5)でございます。早速お預かりして水漏れをば点検!

テスターにて圧力を掛けてみると

メチャ漏れてきましたよ(゜゜)

よく調べてみたらどうもラジエターのドレンまわりみたいです。

オーナーに漏れてる箇所を告げますと「またラジエター交換かな」と心配しておられます。

キレイに拭いてしばらく観察してみると

もしかしてラジエターのドレン付近にクラックが入ったのかな?とも考えましたが

なんとドレンコックの「十字溝」の中から漏れてきてるみたいでした(゜゜)

とりあえずストックしてあった新品のドレンコックとパッキンに交換してみました。

思った通り「水漏れ」止まりました!これで済んで良かった(^^♪

このレガシィーオーナーが日頃からクルマの状態に気を配っていたお陰で

事なきを得ました。しかし何故あんなところから漏れてきたのかな?と

店主には納得がいきませんが結果的に直ればそれで良しです(^^;)

冷却水を注入してからキチンとエア抜きして作業は完了!

修理が完了したのでオーナーに連絡すると「本当に軽く済んで良かったです!

折角なんでブレーキのオーバーホールもお願いしたい」と新たなご依頼が・・・

フロントブレーキ

分解中!

キャリパー脱着。オーナー曰く、

「80kmくらいでブレーキを踏むとハンドルが振れるんです」とのこと。

台の上にダイアルゲージをセットしてディスクローターの振れを測定します。

実際にダイアルゲージで測定してみると左側、右側ともに「0.14~0.22」ほどの

「振れ」がありました。レガシィさまのローターの振れ限度が「0.075」なので

約2倍から3倍ほど振れてる計算になります。

なのでこれが原因の一つであることはほぼ間違いないと思います。

キャリパーの汚れが酷いのでお風呂(洗浄液)に入浴させておきます。

すいぶんとさっぱりしてキレイになりました(^^♪

キャリパー分解中

キャリパーの構成。意外とシンプルです。


距離を走っている割にはキレイなシリンダー。少しだけ修正しておきます(^^)

新しいシールに交換して組み付けていきます。

全部組み付けたら何度かピストンを出し入れしてテストします。

コレとても大事なことアル(^^)

フロントブレーキが完成したらリヤキャリパーもオーバーホール。

コチラも錆が出ているので少し修正しておきます。

キャリパーのインナーシール。マスターシリンダーもそうですが昔よりゴムの耐久性が

上がったと言われておりますが所詮は「消耗品」であります。何トンもの物体を止める為に

ブレーキシステムは想像もつかないくらいのストレスを受け知らず知らずのうちに

想像を遥かに超えるぐらいの「ダメージ」を受けていると考えます。

何かあってからでは遅いのです!(ーー;)

結局は何事も早め早めのメンテナンスが大事なのですぜ。

こちらも「飛び出し」注意です。

ブレーキシステムの要「マスターシリンダー」。知らず知らずのうちに傷んでいきます。

脱着

分解中

シリンダーは修正して再利用します(^^)

タンクはきれいに洗浄してパッキンを交換。

完成!(^^)

組み付けしました。

フロントのブレーキホース

新しいブレーキホース

組み付け。

フロントのブレーキローター。

新しいブレーキパッドを組み付けたら

フロントブレーキ完成!(^^)

リヤのブレーキホース

リヤのブレーキホースを交換。このクルマのリヤホースは左右2本ずつ、

合計4本使われております。意外とめんどい!

折角なのでサイドブレーキをキッチリと調整しておきましょう。

新しいブレーキローター

リヤブレーキも完成(^^)

各キャリパーからブレーキフルードを抜き替え中!(^^♪

これにて全ての作業が完成!の筈だったのですが・・・

ブレーキをガンガン踏んでテストしていると

フロントキャリパーのブリーダーから漏れてきましたよ!マジか(゜゜)

別段、何かした訳でもないのですが漏れてきたのは事実です(T_T)

ストックしてあった新品のブリーダー。

新品と見比べるとテーパー部がかなり「段付き」になっておりました(゜゜)

どうしても車検時などでフルードが漏れるのが怖くてメカは強めに締める傾向があるので

テーパー部が傷んでいるのがよくあります。店主もオーバーホールする度にこのブリーダー

部分からの漏れで何度も泣かされているのでエアー抜き作業時は

かなり気をつけるようになりましたよ( 一一)

新品のブリーダーを組み付けてもう一度エア抜き作業。しかしブレーキを同じように

ガンガン何度も踏みましたが漏れてきません。「よかった!」と思った途端、また漏れて

きましたよ(T_T) それから出来る限り修正してみましたが完治せず 。

なのでオーナーと協議の結果

新品のキャリパーゲット!っていうかありがたいことにキャリパーのオーバーホールが

全て無駄になりました。ほんとブリーダープラグは「鬼門」だわ(ーー;)

ということで気を取り直して作業を再開です。

新品のキャリパーは気持ちいいっす(^^♪

合体!

コレにてブレーキのO/H作業が完了!(^^♪

いつものテストコースにて最終チェック。ブレーキもいい感じっす(^^♪

工場に戻って来たらのピットにて最終確認。

フルード漏れもないのでコレにて全ての任務が完了!(^^ゞ

待ちわびるオーナにも無事に納車させていただきました。

しかしスバルのレガシィさま、この世に出てきてから随分と長い時が経ちましたが

「水平対向エンジン+ツインターボ+4WD」は今の世でも十分通用しますし

燃費の悪さやメンテナンス性を差し引いてもホント良く出来たクルマだと思います。

最近のレガシィは輸出のほうが元気みたいで異国の人たちに合わせて

ボディーが大型化しており、このままじゃもうこんなパッケージングで

販売されることもないと思います。ある意味スバルというメーカーが一番チカラが入っていた

時代のクルマかもしれません。コレからも定期的にメンテナンスして頂き少しでも長く乗っ

て頂きたいと思います。

それじゃ またな~(^o^)丿

 

スバル レガシィ(BH5)@ 各部の点検&ブレーキオーバーホール
レガシィ(BH5)の点検&ブレーキオーバーホール作業です。キャリパーは分解整備してから塗装しております。スバル車の車検整備&修理等はハッコーカーズまでお問い合わせ下さい。

 

 

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