以前に今年の冬は「暖冬」の筈とどこかの誰かが予想しておられましたが
フタを開けてみりゃ何のことはない予想を遥かに超えた寒い&寒い(*_*)
ほんとに寒い冬でございます。そして暑いのが嫌いな店主は寒いのも大キライ。
なので「1年中、春&秋だけでいいのに」といつも思っております。
そんな寒さに身も心も沈み込んでいる店主の元へ
やってきましたのはBMW X5でございます。
オーナー曰く「只でさえ寒い毎日なのに朝夕の通勤時にヒーターが全く効かないのは
辛いのでどうにかしてもらえませんか?」とのこと。何時も言っておりますが
「暑い日にエアコンが効かないのは地獄!」「寒い日にヒーターが効かないのも地獄!」
とりあえず預かって点検&診断を始めましょう(^o^)丿
まずは冷却水の量をチェックしますが無問題。
「大本命」のヒーターバルブをチェックします(^^)
アナログ的な手法で各ホース間の「温度差」調べます。
そしてこの時点でこのヒーターバルブが悪さをしてると判断!(゜゜)
ですが更に追求していきます!
「各部電圧」及び「アース回路」も点検。こちらも問題なさそうなので
ヒーターバルブが原因の可能性が更に高くなりましたよ(^^)
エンジンを始動させて実際にヒーターを作動させると冷たい風しか出てきません( 一一)
これじゃ冬の間は確かに乗ってられね。とりあえず実際に車両データーを見てみると
エンジンの冷却水の温度は「89℃」。
既にヒーターの風が温かくなっていてもおかしくありません。
しかもヒーターのバルブは開いてますと表示されております。
ヒーターの設定温度はMAXの「32℃」。実際には左側のコアの温度が「18.5℃」
で右側のコアの温度が「20.0℃」って(ーー;) これでバルブの開きが悪い為にコアの方に
冷却水が廻っておらず温風が出てこないことが判明。原因が分かれば後は只管進むだけです。
ヒーターバルブを脱着。
画像ではわかりにくいですが中のバルブが「4分の1」くらいしか開いてません。
ビンゴです!(^^♪
左が新品のヒーターバルブですが
品番も変わっており明らかに改良されているみたいでモーターの部分が
かなり大きくなっていましたよ(゜゜)
新品の方のバルブは全開状態でした(^^)
ドッキングしてエンジンを始動!冷却水を廻してドキドキしながらチェックすると・・・
水温が上がると同じようにヒーターコアの温度も上昇していきます。
何時もの様ににテストドライブへ(^^)
ご覧のとおりにヒーターコアの温度も「80℃」を超え
吹き出しからの風が今までの「冷風」から「熱風」に変わりました。
これでまだ暫くは寒さも続く今年の厳冬も乗り越えて行けることでしょう!
そして引き取りに来られたオーナーから
「実はこちらの工場へ来る前に地元の工場で点検してもらったんですがエアコンの
ユニット関係が逝かれてるかもしれない?もし逝かれてたら何十万必要になるかも」と
言われたんです。だけどこれで済んで良かったです。とおっしゃっておりました。
最後にヒーターが効くことを確認して頂きまして無事に納車となりました(^^♪
猫も杓子もデジタル一辺倒な今の世の中ですが自動車修理の世界では今でも意外と
アナログ的な手法もアリでデジタルでは捕らえられない事象もアナログで判ることも
多々あります。まぁ、逆もありますが(^^;) ほんと故障診断は奥が深いですね。
それじゃ またな~(^o^)丿

自動車の「車検・点検・メンテナンス・整備・修理」等に関する
ご依頼はお問い合わせフォームよりお願い致します<(_ _)>
こちらでもいろいろとつぶやいております(^^;)
コメント
SECRET: 0
PASS:
まっし~さま こんちくは!
新潟には行ったことがありませんが 一年中
「冬」&「雪」のイメージしか思い浮かびません (^_^;)
寒いのキライですが そちら新潟じゃ~
水も お酒も お米も 魚も 美味いだろうし
スキーもスノボも 寒中水泳?もやりたいホーダイ
でしょうし (笑) そして 雪でどこへも行けなくなれば
やることは ひとつでしょうし (^_^;)
とにかく
早く 暖かい春が来ることを 指折りながら
待つことにしますよ~! (^o^)丿
SECRET: 0
PASS:
こんばんは(^^)
私も暑いの寒いの苦手ですぅ
こちら新潟も寒い寒い
寒さで身も心も
否
身もアレも縮まってまする…
だれか私のアレのバルブ交換してくれないかしら…
『下ネタかよっ!』(笑)
寒さに負けずに
頑張ってくださぁい(^o^)/~~~