午後のひと時にゆったりとお仕事をしていると
「なんかエンジンのところからガラガラと音がしているので怖いから一度見てほしい」と
突然のご依頼。とりあえず車を店主のところまで持って来てもらいました。
車はトヨタ クラウン(JZS155)であります(^^)
早速 エンジンをかけてみると「ガラッ ガラッ ガラッ」と今にも壊れそうな凄い音です。
オーナーも「エンジンが壊れるんじゃないか?」と心配そうな顔で見ておりました。
とにかく異音の出所を探さないと始まりません。なのでサウンドスコープで各部の音を聴いて
いきます。そしてしばらくしてからこの異音の原因を発見!(゜゜)
オーナーからも早く修理してほしいとのことなので早速 修理作業の開始です
エンジンは名機「2JZ」でございます。
この車は「ファン・AC・パワステを」一本のベルトで駆動しております。
そのベルトを一定のテンションをかけて張っているのがこのオートテンショナーであります。
そしてコレが今回の「異音」の原因でもありました。このプーリーのベアリングが逝ってる
みたいでベアリングだけ交換したいのですが残念ながらアッセンブリしかありません。
とにもかくにも分解していきましょう!
このテンショナー交換するのにはタイミングケースを外さないとできません。
外したオートテンショナー(左:新品)
元通り組付けて
ベルトを張って異音がなければ完成です!コレで納車しようと思ったら
ヒーターからクーラントが漏れているのを発見!(゜゜)
オーナーに伝えますと「ついでに?修理してください」とのことですので
全く「ついで」ではないですが早速 修理に取り掛かりましょう。
ホース自体も硬くなっておりヒーターコック自体からも漏れていました。
しかしここのホースが固着しておりなかなか抜けません( 一一)
新しいヒーターホースと「コック」を組んだら
LLCクーラントを注入してエンジンを回してエア抜きをします。
最終的に漏れを確認しても無問題でしたのでこれにて全ての作業が完了!(^^ゞ
オーナーさまへ無事に納車させて頂きました。
そしていつも言うのですが「音」に関する修理は難しい。
でも「経験値」を積んでいくと音を聴いただけで大体どこの部分から鳴っているのか?
ある程度は判断出来るようにもなります(^^)
一般の人が言う異音は意外と大したことがない場合が多くて逆に大した音じゃないと言う
「異音」の方が大事な場合や致命的な場合が多々ありました。
「音」はドライバーに何かを知らせているサインですので早く気づいて手を打つようにして
下さい。「後悔は先に立たず」ですぜ!
(^o^)丿

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