「走行中にクルマがオーバーヒートしましたので修理を依頼したいのですが・・・」
とのことで積載車にて一台のクルマが
オイラの「秘密工場」へ運びこまれて来ました。
(^^)
スバル フォレスター(TA-SG5)でございます。
オーナー曰く
「前回の修理の時にオイラに「水漏れ」を指摘されていたのですが気がついたら
水温計の針が「HOT」になってました。すぐにエンジンを止めて
冷やして水を入れながらゆっくりと戻ってきたんです」
オイラは
「前にも言いましたがオーバーヒートはエンジンに一番ダメージを与えます。
ヘタしたらエンジンを一発で壊してしまうこともザラにあります。
オーバーヒートして一番多いのは「ヘッドガスケット抜け」です。
今回のフォレスターももしかしたらガスケットが抜けてるかもしれません。
とりあえず点検してみて連絡します」と言って了解を得ました(^_^;)
ということで
リフトアップして見ていきます。
エンジンルームにはクーラントが飛び散った跡がいっぱいで
クーラントの焼けたニオイがプンプンしております(>_<)
早速、冷却水の漏れを探るためにテスターで圧力をかけます。
ラジエターのアッパータンクからバッチリ漏れてきました(゜o゜)
しかし問題はこれからです。
エンジンのヘッドガスケット抜けを判断するのに
ラジエターが漏れていては冷却水が張れず、圧力も抜けてしまいますので
中々に事はそう簡単にはいきません(^_^;)
なので簡易的に水漏れ箇所を塞ぎながら冷却水を張り
エンジンをかけて良否を判断します。
水温に注意しながらじっくりと探ります。
しかし
もう少しのところで冷却水が噴き出してきてこれ以上は続行不可能!
ということで
時間をかけて点検した結果は「五分五分?」
ほんとに微妙なところです(ーー;)
なので
このフォレスターのオーナーに連絡をとり
「エンジンがいけるかどうかはオイラ的には五分五分やと思います。
オイラのなかではたぶん大丈夫と思ってますがコレ以上は冷却水を張れる状態で
ないと判断出来ません」とお答えしました(ーー;)
オーナーは
「それやったらどうしたらいいですか?」と言われたので
オイラは
「例えば中古のラジエターを探して組付ける。それで問題なかったら
ホース類も交換する。その代わり、もしエンジンのガスケットが逝ってたら
中古のラジエターは無駄になります。それでもやりますか?」と答えました。
フォレスターのオーナーは
「それでお願いします。17万kmも乗ってるけどいっぱい思い入れのある車なので
もし直るんだったら直してあげたい。いけるとこまでこれからも乗ってやりたい」
オイラはオーナーのこの思いに「グッ」ときました(^^)
「わかりました。それでしたら中古のラジエターを探して持ち込んでください。
それまで待ってますから」とお伝えしました(^^)
それから数日後、オーナーから電話があり
「中古のラジエターが結構高くてそれやったら社外品の新品ラジエターと
値段が変わらないのでそれを購入したので持っていきます」とのこと。
そしてその日の夜に奥さんとお子さんを連れてラジエターを持ってきてくれました。
奥さんも「思い入れのある車なんで出来れば直ってほしいです」とお話しておりました
ということで全てのことが整いましたので
みなさまのご期待に応えるべく作業開始です(^o^)丿
まずは
分解中!
ラジエターを脱着。
電動ファンが生きてるかどうか?
確認しておきます(^^)
「ブ~ン」という音とともに元気よく回りましたので
とりあえずOK!(^^)
オーナーから持ち込んでもらった社外品のラジエター
分解して
全部組替えておきます(^^)
ラジエター関係が完成したらひとまず置いといて
サーモスタットを交換します。
取り外したサーモケース。
スバルの「水平対向エンジン」はここからよく漏れている車が多いです。
(^_^;)
そしてサーモスタットを交換です。
サーモに付いているジグルバルブの位置に気をつけてセットします。
そしてラジエターホースも交換して
ラジエターを組付けて冷却水を注入!(^^♪
エンジンの水温を監視しながら冷却システムのエアーを抜いていきます。
そして時間をかけて調べた結果は・・・
エンジンは助かってましたよ!
よかった!\(^o^)/
それもこれも車がオーバーヒートした時に
オーナーが「ヒート」したままいたずらに走らせなかったのも良かった!
しかし喜んでエンジンをずっとかけていたら足元に緑色した液体が・・・(゜o゜)
びっくりしてエンジンルームを覗くと
ラジエターの別体タンクからラジエター本体をつなぐバイパスホースから
突然、漏れてきました(ーー;)
仕方がないのですぐにホースを手配して交換。
最終的に冷却水の量と漏れがないのを確認出来ましたら
全ての任務が完了!(^^ゞ
これでまたしばらくは乗れることでしょう。
後日引き取りにきたオーナーにも喜んで頂きまして
ほんと気持ちのよいお仕事をさせていただきました。
(^^)

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