ある日のこと
以前に足まわりを交換したレガシィのオーナーからメールを頂きました (^^)
メールの内容は
「足まわりを交換した後、山の上までドライブをしたら とても走りやすくなった!」
ということでしたが その後に
「しかし山頂付近でボンネットの左側から煙が出てきて車内にもオイルの焼ける匂い
が充満しました。車両火災になると困るのでもう一度点検して貰えませんか?」
とのことでした (ーー;)
早速 お預かりしましたのは
スバル レガシィ(BG5)でございます(^^)
実はこのレガシィさま、約一年前くらいにオイル漏れの修理をしているのですが
その時に「カム&クランク」のオイルシールも打ち替えしてますので
もしかしてそこから再度「オイル漏れしたのかいな?」という「疑念」が
拭えません (ーー;)
そういう「大人の事情」も御座いましたので
「真の原因」を突き止めるべくトラブルシュートに挑みました
(`´)
オーナーの言ってた左側バンクを点検!(^^)
タイミングケースカバーを左側だけ脱着!
するとオイルの漏れた跡がありましたよ(ーー;)
タイミングベルトがこんちくは!
(^_^;)
流れ落ちてきたエンジンオイルが左バンク下の「EXマニ」の上で焼けて
煙があがったみたいです。
そしてここまで点検をしてみましたが
本当に「カムシール」が原因かもしれないので
一気に分解して決着をつけましょう!(`´)
とにかく「カムシール」が見えるまで分解しました!
確かにケース内にはオイルが飛び散った跡がありました(ーー;)
「おおっ~!」(゜o゜)
カムシールから全く漏れてませんでしたよ!
キレイなもんです。
オイラ的には少し「ホッ!」としました(^_^;)
よくよく観察してみると「タイミングケース」の裏側から漏れてきてるみたい。
脱着!
漏れたエンジンオイルがEXマニに溜まっておりました。
まさに「車両火災」への第一歩です(^_^;)
カムシールが漏れてないのであれば
「一体、どこから漏れている?」(゜o゜)
原因を掴むべく、更に探求するべし!
タペットカバーを脱着!
カムシャフトがこんちくは!
じっくりと
観察してみると・・・
どうも矢印のところのカムホルダーに塗られている
「液体ガスケット」の部分から漏れた出したみたいです(゜o゜)
経年劣化?かどうかわかりませんが・・・
しかしよりによってこんなところから漏れるなんて(>_<)
これがその「カムホルダー」
このカムホルダーを止めてるボルトが何故か一本だけメチャ錆びており、
抜くのにとても難儀しましたよ!(>_<)
合わせ面にはオイルが付着してました。
たぶん ココから漏れていたと思われます(ーー;)
カムシャフトもじっくりと観察。
オイルシールと当たるシャフト部分は
爪が引っ掛かるくらいの溝が掘れておりました(゜o゜)
ほんと「30万kmオーバー」は伊達じゃねぇっす。
新しいカムシール
アタリ面をキレイに均してホルダーと新品のカムシールを合体!
(^^)
タペットカバーのガスケットも交換
元通りに組み付けていきます。
タイミングベルトを再度張り調整。(^^)
ケースカバーも組み付け。
折角なんでオイルフィラーキャップのOリングも交換しときましょう!
オルタネーターも組んで
ファンベルトを張ったら完成!(^^)
あとは
テストコースにて
テスト走行!
帰ってきたらピットにてオイル漏れがないか確認!(^^)
大丈夫そうなので
これにて全ての任務が完了!(^^ゞ
今回の「オイル漏れ」の修理は原因を掴むまで結構大変でした(^_^.)
このレガシィのオーナーには納車時に
「また山上までドライブして結果を教えてください」と
お願いしておきました(^^)
といことで今回はココまで。
それじゃまたな!
(^o^)丿
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